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脱北者15人「われわれを北朝鮮特殊部隊員だと主張するチ・マンウォンを告訴する」

登録:2019-01-14 09:27 修正:2019-01-14 12:04
5・18に介入した「北朝鮮特殊部隊員」と名指しされ 
故ファン・ジャンヨプ氏側も死者名誉毀損で告訴 
ハ・テギョン議員「韓国社会の容認の範囲から外れた悪意的な謀略」 
「北朝鮮もチ氏の主張に対して公式見解を明らかにすべき」
正しい未来党のハ・テギョン議員が今月13日、国会政論館で記者会見を行っている=キム・ミナ記者//ハンギョレ新聞社

 1980年の「光州虐殺」当時、脱北者で構成された北朝鮮特殊部隊員が介入したと主張してきたチ・マンウォン氏に対し、脱北者15人が名誉毀損で告訴すると明らかにした。告訴人リストには、2010年に死亡したファン・ジャンヨプ元北朝鮮労働党書記の名前も上がっている。

 正しい未来党のハ・テギョン議員は13日、国会政論館で記者会見を開き、「光州民主化運動を北朝鮮の特殊部隊が主導したというチ氏の主張は、韓国社会が容認できる範囲を越えた悪意的な謀略だ」とし、「北朝鮮特殊部隊と名指しされた脱北者15人が、チ氏を情報通信網法違反、刑法上名誉毀損の疑いで警察に告訴した」と明らかにした。ファン元書記の代理人であり最側近だったキム・ソンミン自由北朝鮮放送代表が同意したことで、ファン元書記に対する死者名誉毀損の疑いも一緒に告訴することになったと説明した。

 チ氏は数年間、ホームページ「ジ・マンウォンのシステムクラブ」に光州民主化運動当時に派遣されたという脱北者の名前と写真を載せ、脱北者らの名誉を傷つけたという疑惑を受けている。チ氏は「顔指紋」という手法を用いて、脱北者の1980年当時の写真と現在の姿を比較して検証を終えたとし、脱北者の「光州虐殺」介入説を絶えず主張した。チ氏が光州に投入された北朝鮮特殊部隊員だと名指した人々の中には、1980年当時4歳だったり、北朝鮮の収容所にいた人々もいると、脱北者らは反論している。

 同日の記者会見に参加したイ・ミンボク北朝鮮同胞直接支援運動代表は、「チ氏の話にもならない主張に惑わされたり、無条件に同調する国民のためにも、提訴すべきだと心に決めた」と語った。

 ハ議員とイ代表らはこの席で「チ氏が虚偽の事実が明らかであることを知りながら、自身の認知度を高めるため、脱北者らを光州に派遣された北朝鮮特殊部隊だと虚偽で謀略し、関連事実をインターネットに公開した」と指摘した。また「(チ容疑者の主張を)放置した場合、深刻な社会的葛藤につながるという点で厳重な処罰を受けなければならない」とし「脱北者の名誉を傷つけ、生存に脅威を与えた点で、処罰とともに損害賠償も負わなければならない」と付け加えた。

 さらにハ議員は、北朝鮮がこれに対する公式立場を表明することを求めた。彼は「チ氏は北朝鮮の高位層が当時光州に来たと主張しているが、北朝鮮はこれに対する公式立場を表明したことがない」とし、「この場を借りて北朝鮮もチ氏の主張について立場を明らかにしなければならない」と述べた。

 「ヨミン」合同法律事務所のリュ・ジェファ弁護士は「チ氏が自分の主張を虚偽事実だと知りながらもそうしたのかが争点」とし、「チ氏が北朝鮮特殊部隊の根拠とする顔認識プログラムが信ぴょう性がないという趣旨の判決が出たので、今回の事件も勝訴の確率が高いとみられる。 別の脱北者の意見をまとめて2次告訴も進める計画でであり、民事訴訟も検討中」と明らかにした。

キム・ミナ記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/assembly/878185.html韓国語原文入力:2019-01-13 21:34
訳M.C

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