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北朝鮮メディア、金委員長の訪中を迅速に報道

登録:2019-01-09 05:59 修正:2019-01-09 07:42
北朝鮮の朝鮮中央通信・労働新聞  
異例的に北京到着前に金委員長の訪中を報道 
国際社会の一般的慣行に従う 
 
第1回訪中のように専用列車に乗車 
朝中国交樹立70周年迎えて伝統的儀典を固守
北朝鮮の金正恩国務委員長と李雪主夫人が中国訪問のために平壌駅を出発する姿を報じた「労働新聞」8日付の1面の写真で、金委員長夫婦の後ろにリ・スヨン、キム・ヨンチョルなどの姿が見える/聯合ニュース

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が4度目の朝中首脳会談のため、“専用列車”に乗って中国を訪問した。北朝鮮と中国のメディアは、第1~3回の訪中とは異なり、金委員長の乗った列車が北京に到着する前に関連事実を報道した。

 北朝鮮の「朝鮮中央通信」(中通)と「中国中央テレビ」(CCTV)は、金委員長が北京に到着する3時間前の8日午前8時頃、ほぼ同時刻に金委員長の訪中のニュースを報じた。同日の朝、北朝鮮の「労働新聞」も、金委員長が李雪主(リ・ソルジュ)夫人と前日に平壌を出発する写真と共に、関連内容を報道した。最高指導者の外国訪問に先立って日程を公開する国際社会の慣行に従ったものだ。聖公会大学のイ・ナムジュ教授は「昨年から、北朝鮮の指導者が帰国してから訪中の事実を公開する慣例が破られている。(今回の迅速な報道は)その延長線上にあると言える」と話した。金委員長が“隠遁型”だった父親の金正日(キム・ジョンイル)総書記とは異なり、開放的な首脳外交スタイルを強調しているものとみられる。

 昨年3月25~28日の第1回訪中と5月7~8日の第2回訪中当時は、金委員長が訪問日程をすべて終えて中国を離れた後、北朝鮮メディアが関連事実を報道した。ところが、昨年6月19~20日の第3回朝中首脳会談から報道時期が繰り上げられ始めた。「中通」と「労働新聞」は金委員長が北京で日程を行っていた6月20日午前、この事実を報じた。

 今回の第4回訪中に再び“専用列車”が登場した背景にも関心が集まっている。金委員長は第1回訪中当時、専用列車に乗ったが、2回目と3回目のときは専用機の「大鷹1号」を利用した。今年が朝中国交樹立70周年であることを考慮し、伝統的な交流方式を再現したものと分析されている。過去、金正日総書記が政権期間中に7回中国を訪問する度に列車を利用するなど、列車は伝統的な朝中友好の象徴だ。統一研究院のホン・ミン北朝鮮研究室長は「第2・3回訪中は、朝米交渉構図が本格化する時点で、特定の議題について協議するための訪問だった一方、今回の訪中は朝中友好を確認する公式首脳外交の側面が強い」と指摘した。

北朝鮮の金正恩国務委員長が第4回訪中のために平壌を出発したと「朝鮮中央テレビ」が今月8日報道した。平壌駅を出発して手を振る金委員長の右後ろに、妹の金与正労働党中央委第1副部長の姿も見える=朝鮮中央テレビ画面よりキャプチャー/聯合ニュース
ノ・ジウォン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/877535.html韓国語原文入力:2019-01-08 22:21
訳H.J

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