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金委員長が電撃訪中…習主席との会談で朝米会談の突破口を模索

登録:2019-01-08 06:16 修正:2021-07-05 08:20
7日夜、丹東経由で中国訪問 
2回目の朝米首脳会談控え 
中国との協力強化で安全弁作り 
シンガポール会談の前にも2度訪中
昨年6月、中国を訪問した金正恩北朝鮮国務委員長が、習近平中国国家主席(左)と挨拶を交わしている//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が4度目に中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行うことが分かった。

 7日、中朝関係に詳しい消息筋によると、金委員長は同日の夜から8日未明にかけて、中国遼寧省丹東を経由して中国を訪問し、習近平国家主席と首脳会談を行う予定だ。金委員長と習主席の首脳会談は、実現すれば今回で4度目となる。

 金委員長の今回の訪中は、ドナルド・トランプ米大統領との2回目の首脳会談を控え、非核化・相応措置をめぐる議論が予想される中、中国との関係を通じて突破口を開くためと見られる。さらに、中国との協力を通じて体制保証などの安全弁を強化することで、米国との交渉を有利に進められるという判断によるものと見られる。

 金委員長は今年の新年の辞でも、中国との協力強化を通じて突破口を模索する意向を明らかにした。金委員長は新年の辞で、「停戦協定の当事者らとの緊密な連携のもと、朝鮮半島の現在の停戦体制を平和体制へと切り替えるための多者交渉も積極的に推進し、恒久的な平和保障の土台を実質的に用意しなければならない」と述べたが、これは中国を含む多者交渉を通じて平和体制のプロセスを始めるという意味と見られる。これにより、今回の朝中首脳会談では、制裁緩和・解除および平和体制への転換に関する問題が集中的に話し合われるものと予想される。

 金委員長は昨年も史上初の朝米首脳会談を控え、中国を2度訪問して事前作業を行なっており、初の朝米首脳会談後にも中国を訪問するなど、中国との関係による対外環境の改善で突破口を見出そうとする動きを見せてきた。専門家らは金委員長の今回の訪中も、朝米非核化と相応措置をめぐる交渉および朝鮮半島情勢に重要な分水嶺になると見ている。

北朝鮮の金正恩国務委員長が昨年9月19日、平壌の玉流館で文在寅大統領と昼食を共にしながら明るく笑っている=平壌写真共同取材団//ハンギョレ新聞社
パク・ミンヒ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
http://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/877389.html韓国語原文入力:2019-01-07 23:45
訳H.J

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