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トランプ、米中首脳会談で金委員長に“友情と尊敬”明らかに

登録:2018-12-02 21:38 修正:2018-12-03 10:50
米中首脳会談の結果、声明に金委員長に対する尊敬言及は異例 
北朝鮮核交渉は膠着局面だが、対話意志は明確なことを強調する狙い 
米中貿易戦争の休戦で、北朝鮮核のための米中協力も復活の兆し 
中国、米国に対し北が主張する“相応措置”要求したかに関心
文在寅大統領が先月30日午後(現地時間)、アルゼンチンのブエノスアイレスのコスタ・サルゲロセンターでドナルド・トランプ米大統領に会い、握手を交わしている=ブエノスアイレス/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 ドナルド・トランプ米大統領が、習近平中国国家主席の前で金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長に対する友情(friendship)と尊重(respect)の意を明らかにしたと、ホワイトハウスが明らかにした。非核化を巡る朝米交渉が膠着局面に陥っているものの、北朝鮮と対話しようとする米国の意志には変わりがないことを強調した発言と見られる。

 ホワイトハウスのサラ・ハッカビー・サンダース報道官は1日(現地時間)に開かれた米中首脳会談の結果を説明する声明で、米中の首脳は「北朝鮮で偉大な進展がなされていることに同意した。両首脳は金委員長と共に核のない朝鮮半島を実現するために努める。トランプ大統領は金委員長に対する友情と尊重を明らかにした」と伝えた。米国の首脳が他国の首脳と二者会談をした結果を説明する声明に、第3国の指導者に対する友情と尊重の意向を明らかにしたことは異例だ。トランプ大統領は、朝米交渉が速度を上げた6月と、9月に平壌で開かれた3回目の南北首脳会談を通して、北朝鮮が「トランプ大統領の任期内に非核化を実現する」意向を明らかにした時も「私は彼(金委員長)を尊重し彼も私を尊重している」と言及した。その時と同様に、北朝鮮と対話する明確な意志があることを強調したと見られる。

 王毅中国外交部長も、米中首脳会談の結果を説明しながら「米中両者は朝鮮半島問題について意見を交換した」として「中国は朝米の首脳が再び会談することを支持する」と述べた。

 トランプ大統領はこの間、習主席を「世界的水準のポーカープレーヤー」と呼び、中国が米中貿易戦争で有利な高地を確保するために朝米交渉に否定的影響を及ぼしていると不信感を表わしてきた。しかし、米中が貿易戦争の“休戦”を宣言して、北朝鮮核問題解決のための米中協力も少しずつ復活する兆しを見せている。

 これを表わすように、王毅部長は「朝米両国が同じ方向に向かって行き、相互の合理的な懸念事項を配慮して朝鮮半島の完全な非核化と朝鮮半島の平和体制構築を並行推進することを願う」として、「米国は(北朝鮮核解決のための)中国の積極的な役割を高く評価し、中国は米国と疎通し調整を維持することを願う」と述べた。彼が言及した「合理的な懸念」には、北朝鮮が望む体制の保証と制裁の部分解除など、米国が取らなければならない相応の措置が含まれていると解釈される。

キル・ユンヒョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/international_general/872680.html韓国語原文入力:2018-12-02 17:36
訳J.S

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