チョン・ギョンドゥ国防部長官は20日、朝鮮半島の非核化と平和体制構築など「安保環境の変化に応じて国防改革『プランB』を発展させる必要がある」と述べた。
チョン長官は同日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に「2019年国防部業務計画」を報告した後、記者団に「大統領は、今後朝鮮半島の安保状況が変われば、柔軟に対応できるよう軍事力の建設などに対して補完計画を精巧に発展させていくべきではないかと指摘した」と述べた。文大統領が国防部から「プランB」の樹立計画の報告を受け、これをさらに整えるよう指示したことに対する回答と言える。
チョン長官は「今すぐこのように補完しろというのではなく、安保環境の変化が到来するという仮定のもと、いかに進めるのが望ましいかに対する準備も必要という次元」だとし、「私たちもその部分を研究している」と明らかにした。国防部が、朝鮮半島の安保状況の変化に備えたプランBを用意しているというハンギョレ10日付の報道を確認したわけだ。
文大統領は同日「朝鮮半島の平和はまだ暫定的なもの」だとし、「来年は動揺しない恒久的な平和を定着させなければならない」と呼びかけた。国防部業務報告のあと文大統領は「9・19軍事合意」の作成と履行を担当した北朝鮮政策課を訪れ、「(板門店共同警備区域の自由往来と)同じようなものが準備されれば、一般市民にも見られるようにするとか、サンティアゴ巡礼の道のような“平和の道”を作り、国民が行けるようにしよう」と述べた。
国防部は同日の業務報告で、「来年上半期中に南北軍事共同委員会を稼動し、最高指揮部の間に直通電話を設置するなど、南北が軍事懸案を常時論議できる体系を構築する」と明らかにした。戦時作戦権の早期移管のため、8月には韓米共同で初期作戦運用能力(IOC)を検証する計画だ。韓米合同指揮所演習は従来どおり前・後半期に1回ずつ実施するものの、毎年4月に大規模に実施してきた野外機動演習(トクスリ演習)は、参加兵力と装備規模を縮小し、年中実施することにした。戦略爆撃機など米国の戦略資産も参加しないものと予想される。