本文に移動

ヤン・スンテ司法府、裁判介入のために「割当操作」

登録:2018-12-06 07:16 修正:2018-12-06 08:27
統合進歩党関連の行政訴訟控訴審
特定裁判部が担当するように割当操作
当時のソウル高裁長官、任意割り当てと釈明
検察「追加事例あるか捜査中」
ソウル瑞草区の最高裁全景 =ハンギョレ資料写真//ハンギョレ新聞社

 ヤン・スンテ最高裁長官時代の裁判所事務総局が、統合進歩党関連裁判を特定の裁判官に担当させようと「割当操作」をした情況が検察捜査であらわれた。 裁判所は2008~2009年のシン・ヨンチョル元最高裁判事の「ろうそく集会事件」割当介入問題の後、無作為電算割当原則を強調してきた。検察は事件番号をあらかじめ確保しておくなど露骨な方式で特定の裁判部を選んで事件担当配分がなされた過程を確認し、過去に他の主要事件の担当配分にも事務総局が関与していたのではないか確認している。

 4日のハンギョレの取材と検察の説明を総合すれば、2015年12月、統合進歩党の国会議員の議員職喪失と関連した行政訴訟控訴審の裁判部割当を控え、 裁判所事務総局関係者がシム・サンチョル当時ソウル高裁長官(現水原地裁城南支院判事)に「事件が受け付けられたら特定裁判部の特定主審に割り振ってほしい」と要求したという。 これに対しシム長官は、事件担当配分を担当する裁判所職員に事務総局の要求事項を伝達し、実際に事務総局の要求した裁判部に事件が割り当られた。 検察関係者は「事務総局側が当該裁判官を“対話が可能”な人と判断したものと見られる」と言った。

 また検察は、当時事件担当配分過程で、ソウル高裁にまだ受け付けられてもいないのに「事件番号」があらかじめ指定された事実を確認した。 検察は「事件番号は受付順に指定されるが、この事件を別に管理するために受付け前に事件番号を付与したものと見られる」と説明した。 この事件の裁判は、裁判所事務総局が望んだ裁判部の部長判事が翌年2月の人事で移動し、後任者のイ・ドンウォン現最高裁判事が引き継いだ。

 シム前高裁長官と事件割当を担当した裁判所職員は、検察の調査でこのような事実を認めたという。 当時の裁判所事務総長はパク・ビョンデ元最高裁判事だ。 検察はシム前長官と大学・研修院の同期であるパク元最高裁判事が「特定の裁判部割当」を要求したと見ている。検察はこれを明白な職権乱用と見て、パク元最高裁判事の拘束令状にこのような内容を入れた。

 3日に検察が拘束令状を請求したパク・ビョンデ、コ・ヨンハン元最高裁判事の拘束前被疑者尋問(令状実質審査)は、6日午前10時30分よりソウル中央地裁のイム・ミンソン、ミョン・ジェグォン令状専門担当部長判事がそれぞれ担当して進行する。 二人の判事は司法壟断捜査後に繰り返された令状棄却を巡って批判世論が大きくなる中で、裁判所が新しく“投入”した判事たちだ。 事務総局勤務の経験がないイム部長判事は、イム・ジョンホン元裁判所事務総局次長の拘束令状を発行している。 ミョン部長判事は検事を務めて判事に転職した。 当初二人の前職最高裁判事の令状審査はイ・オンハク令状専門担当部長判事に全て割当てられたが、イ部長判事が再割当を要求(回避)したという。 イ部長判事はパク元最高裁判事の陪席判事を務めたことがある。

 同じ犯罪容疑で拘束令状が同時に請求された被疑者の令状審査が別々に進行されるのは異例なことだ。 裁判所関係者は「事件記録が多く業務量などを考慮して別々に審査することにした」と話した。

チェ・ウリ、キム・ヤンジン、キム・ミンギョン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/873005.html 韓国語原文入力: 2018-12-04 17:23
訳A.K

関連記事