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大統領府「金正恩のソウル答礼訪問が来年に延期される可能性」初めて示唆

登録:2018-11-26 21:36 修正:2018-11-27 07:24
キム・ウィギョム報道官「様々な思索と判断が必要な時点」
キム・ウィギョム大統領府報道官//ハンギョレ新聞社

 大統領府が26日、金正恩(キム・ジョンウン)北朝鮮国務委員長のソウル答礼訪問のタイミングに関して「2回目の朝米首脳会談前が良いのか、後が良いのか、様々な思索と判断が必要な時点」と述べた。朝米首脳会談が来年初めに予告された中で、金委員長の答礼訪問を来年に延期する可能性も念頭に置いたと見られる。大統領府はこれまで、金委員長の年内答礼訪問を念頭に置いて準備をしているとしてきた。

 キム・ウィギョム大統領府報道官はこの日、ブリーフィングで金委員長の答礼訪問時期を尋ねる質問に「金委員長の年内答礼訪問は種々の可能性を開けておいて議論中」としながら「2回目の朝米首脳会談前が良いのか、後が良いのか、どちらが朝鮮半島の平和と繁栄を持たらすのに効果的か、種々の思索と判断が必要な時点だ」と話した。

 南北首脳は9・19平壌共同宣言で「金委員長は文在寅(ムン・ジェイン)大統領の招請により近い将来にソウルを訪問することにした」と合意し、文大統領は当時、答礼訪問の時期について「特別な事情がなければ今年中」と付け加えた。米国側は朝米首脳会談の開催時点を来年初めと言及している。

 大統領府は当初、2回目の朝米首脳会談に続く年内の金委員長の答礼訪問を最も良い順序と考えた。朝米首脳会談の成果を基に、南北首脳会談で対北朝鮮制裁の解除や経済協力拡大など実質的合意を期待したのだ。だが、米国が来年初めに2回目の朝米首脳会談時期を決めたことにより、最上のシナリオの変更が避けられなくなった。大統領府は、膠着状態の朝米対話を促進する呼び水として金委員長の年内答礼訪問を推進するのか、あるいはこれを来年の朝米首脳会談の後に回して、南北間の実質的な成果と合意を成し遂げることがより良いかについて、熟慮していることが分かった。キム報道官は、朝米高官級会談が「可及的速やかに開かれることを期待している」と述べた。

 キム報道官は、終戦宣言に関しては「ひとまず年内が目標と言ったが、韓国政府だけで決定できることでもなく、南北間でできることでもないので、南北米の3者が合意しなければならないため、最終目標に向けて引き続き議論中だ」と答えた。

ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/871784.html韓国語原文入力:2018-11-26 15:56
訳J.S

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