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リ・ジョンヒョクなど北側代表団が訪南…鳩山元日本首相も

登録:2018-11-14 22:30 修正:2018-11-15 07:23
日帝の強制動員を南北共同で公論化するために 
16日京畿道「アジア太平洋平和繁栄国際大会」に出席予定 
イ・ヘチャン、イ・ジェミョンに会い政府と水面下接触の可能性も
リ・ジョンヒョク朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長(左)どキム・ソンヘ北朝鮮祖国平和統一委員会室長//ハンギョレ新聞社

 リ・ジョンヒョク朝鮮アジア太平洋平和委員会副委員長(祖国統一研究院長)など北側の高官級関係者らが南側を訪問した。日帝強制占領期間の強制動員真相究明と被害補償に関し南北が額を突き合わせるためだ。南北が日帝の強制動員被害問題への対応方案を共に議論するのは今回が初めてだ。

 京畿道は「リ・ジョンヒョク院長など北側代表団5人が14日午後、仁川空港に到着し、17日まで留まる」とこの日明らかにした。代表団は16日京畿道とアジア太平洋平和交流協会が高陽市(コヤンシ)のMVLホテルで開催する「アジア太平洋の平和繁栄のための国際大会」に参加して、日本の強制動員と真相究明を要求するために訪韓した。

 今回の大会には、日本の植民地支配を謝った鳩山由紀夫・元日本首相をはじめ、中国、フィリピンなど日帝の強制動員被害を受けたアジア8カ国の代表も参加する。南側からはイ・ヘチャン共に民主党代表をはじめ、イ・ジェミョン京畿道知事、チョン・セヒョン元統一部長官などが参加する。当初参加することになっていたキム・ソンヘ朝鮮アジア太平洋平和委員会室長など2人は、北側の事情によって参加しないと京畿道に通知してきた。

 今回の国際大会は、先月4~6日に「10・4南北共同宣言記念行事」参加のために平壌を訪問したイ・ファヨン京畿道平和副知事が、北側と玉流館(オクリュグァン)韓国支店設置など6つの交流協力事業に合意し、急流に乗った。前回の出会いで北側は、1938年に日本が強制動員法を発効させ多くの朝鮮人を徴用したが、戦後これについて謝ったことがなく、朝鮮人犠牲者が放置された状態という事実に言及したと、京畿道側は明らかにした。また、正確な真相究明と共に日本の戦犯企業200社あまりに責任を問うという意志を強く表わしたと伝えられた。

 イ・ファヨン副知事は「今回の出会いは、清算されていない対日抗争期の戦争被害、強制労働問題を南北が初めて一緒に公論化し、日本政府の謝罪と賠償を要求するという点で意味がある。南北首脳会談後に実現した地方政府として初の南北交流事業という点でも意味が大きい。16日の大会時には共同合意文も出てくるだろう」と話した。統一部は、北側代表団の訪問を京畿道と民間団体の南北交流行事だとして線を引いた。

 しかし、北側代表団は訪問期間にイ・ヘチャン代表、イ・ジェミョン知事と晩餐を共にして、臨津閣(イムジンガク)や産業施設を訪問する公式行事の他に、非公式日程も計画しているという。リ院長が北側の高位級人物なので、南北政府次元の水面下での接触も予想される。また、イ・ジェミョン知事の訪朝と玉流館韓国支店設置など、京畿道が希望してきた多様な交流協力事業が議論される可能性もある。

ホン・ヨンドク記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/870242.html韓国語原文入力:2018-11-14 20:31
訳J.S

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