セウォル号を直立させた後に行われた最後の捜索が終了した。
19日、海洋水産部セウォル号後続対策推進団の現場収集本部は、「船体に対しては事実上最後となる捜索を終了した」として「10月末までに船体から取り出した泥などの支障物を整理する仕上作業を継続する予定」と明らかにした。船体の捜索は終了したが、檀園高のナム・ヒョンチョル、パク・ヨンイン君、ヤン・スンジン教師、クォン・ジェグン、ヒョッキュ父子の未収拾者5人は収拾されなかった。
これに先立って現場収拾本部は、5月にセウォル号を直立させ、作業者の安全確保などを終えた6月25日からまだ残っている未収拾者5人を探すための捜索を再開した。それまでセウォル号が横倒しになっていたために捜索が難しかった船体の10%程度の区域に対しての捜索だった。現場収拾本部は、この間にセウォル号の船首にある甲板倉庫と碇の鎖を保管するチェーンルーム、エンジンから出る排気を外へ排出する煙道などに対する捜索を行った。この過程で、8月31日現場収拾本部は人骨(歯)1点を収拾したが、国立科学捜査研究院による遺伝子分析の結果、これは既存の犠牲者のものと確認された。今回の捜索は、当初8月21日に終了する予定だったが、予想より広い作業範囲と未収拾者の家族の要求などによりこの日まで捜索期間が延びた。
セウォル号の船体に対する捜索は、昨年4月に海に沈んでいたセウォル号を引き揚げて、木浦(モッポ)新港に据え置いた後に本格的に始まった。その後、3回にわたる捜索の過程で、未収拾者9人のうち4人の遺骨が収拾された。
捜索は終わったが、「4・16セウォル号惨事特別調査委員会」(2期特調委)の船体調査のために、セウォル号の船体は当分現在のまま木浦新港に据え置く計画だ。