北朝鮮にいる家族と一度も会わずにこの世を去った南側の離散家族は、昨年基準で7万867人であることが確認された。国会保健福祉委員会所属のキ・ドンミン共に民主党議員が大韓赤十字社から提出してもらった資料によると、離散家族再会申請者13万2731人のうち、再会できたのは合わせて2746人で全体の2.06%に過ぎない。
このように北側に残した家族に会うための敷居は高いが、残った時間は多くない。2014年には生存している離散家族再会申請者6万8264人のうち、12.6%の8592人が90代以上の超高齢者だった。しかし、今年8月基準では離散家族再会申請者5万6707人のうち90代以上が1万2061人で、全体の21.3%を占めている。北側の家族との再会を待っている離散家族5人のうち1人が90代以上であるわけだ。北側の家族に会えず他界した離散家族の規模は最近4年間で毎年3500人に達する。
南北は「9月平壌の共同宣言」で離散家族常設面会所の開所に合意した。近いうちに面会所施設の復旧が行われ、2007年以降中断された大韓赤十字社の画像再会システムも再開される見通しだ。
キ・ドンミン議員は「離散家族らの切迫した気持ちを考慮し、一人でも多く、亡くなる前に家族に会えるようにしなければならない」とし、「赤十字社の画像再会システムの運営再開などをさらに加速化すべきだ」と話した。