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訪朝前の安倍面談は日本への配慮…訪朝後に文大統領に会い成果共有

登録:2018-10-03 21:57 修正:2018-10-04 06:15
ポンペオ“4回目の訪朝”前後の動線を見れば 
韓米日外務会談の日程は予定されず 
“制裁強化”に焦点はないことの傍証 
8日北京では二カ国間イシューなどを議論
北朝鮮の金正恩国務委員長が5月9日、2回目に北朝鮮訪問をしたマイク・ポンペオ長官に面会し握手している=平壌/朝鮮中央通信聯合ニュース

 マイク・ポンペオ米国務長官が7日、4回目の訪朝を契機に日本-韓国-中国を相次いで訪問する。直前の3回目の訪朝時の動線と比較すると、韓・米・日3国の外交長官会議日程が予告されず、日本の比重が前回より低くなった点が目につく。

 ヘザー・ナウアート米国務省報道官が2日(現地時間)発表したポンペオ長官の訪問日程によれば、6~7日に東京で安倍晋三首相、河野太郎外相との会合から北東アジア4カ国歴訪を始める。7日の平壌では金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長、金英哲(キム・ヨンチョル)労働党中央委副委員長らと会う。7日遅い午後にソウルに着き1泊2日(7~8日)間留まり、文在寅(ムン・ジェイン)大統領、カン・ギョンファ外交部長官らに会う。8日の中国北京では“中国の対話相手”と「二カ国間、地域、そしてグローバルイシューを議論」する予定だ。

 ポンペオ長官が訪朝に先んじて訪日する日程を定めたのは、拉致被害者問題や朝日首脳会談などと関連した安倍首相などの意見を聞き、北側に伝達する“日本への配慮の姿”を取ろうとする外交的考慮が作用したと見える。訪朝後にポンペオ長官がソウル行きを選んだのは、平壌南北首脳会談などで今回の訪朝の掛け橋をかけ、朝米関係の“仲裁者・促進者”の役割を正確に務めた文大統領に最初に結果を直接説明し、追加協議をしようとする意が込められているようだ。訪朝前の訪日が“外交的配慮”に焦点が合わされているならば、訪朝直後のソウル行きには“実質的必要”が作用したと見られるという指摘がある。6・12シンガポール朝米首脳会談の直後にも、ポンペオ長官は韓国(13~14日)に直行し、文大統領に会談結果を説明して意見を交わしている。

 ポンペオ長官は3回目の訪朝(7月6~7日)後には、東京に立ち寄って韓・米・日外交長官会談を持ち、訪朝結果を説明した。電撃的に取り消されたが、米国はポンペオ長官の8月27日の4回目の訪朝の後、日本で韓・米・日外交長官会談を持つ案を推進していた。1回目の朝米首脳会談の直後にも、韓・米・日外交長官会談が開かれた。今回韓・米・日会談の日程が決まっていないのは、以前とは異なり“制裁強化”に焦点が合わせていないことの傍証と解説される。ポンペオ長官の1回目の訪朝(3月末)は、極秘裏に進行され、5月の2回目の訪問時はカン・ギョンファ外交部長官が訪米してポンペオ長官と初の韓米外交長官会談をした。

キム・ジウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/diplomacy/864337.html韓国語原文入力:2018-10-03 21:17
訳J.S

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