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金委員長、平壌会談で「いんちきをして米国に報復されたら、持ちこたえられない」

登録:2018-09-27 06:25 修正:2018-09-27 09:12
平和の火種よみがえらせた朝米仲裁外交 
文大統領、非公開の発言伝え  
「私も非核化への意志を信じている」  
朝米の膠着仲裁し対話への扉開いた  
 
米外交安保シンクタンク・保守マスコミに  
「核ではなく、経済発展」という金委員長の選択伝える  
 
「北朝鮮の核実験場の廃棄は不可逆的措置  
終戦宣言は取り消せる」と説得
国連総会出席のためにニューヨークを訪問中の文在寅大統領が今月25日(現地時間)、米国外交協会(CFR)で開かれた「偉大な同盟で平和を」行事に出席し、質問に答えている=ニューヨーク/キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が国連総会に出席するため米国を訪問し、国際社会やドナルド・トランプ米大統領、米国の外交関係者に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の非核化への意志の真摯さを積極的に伝え、朝米両国の膠着状態を解消する仲裁者の役割に力を注いだ。特に文大統領は、米国訪問前に平壌(ピョンヤン)南北首脳会談で会った金委員長が非核化と関連して「いんちきはしない」と発言したことを公開し、2回目の朝米首脳会談の年内開催の可能性を高めると共に、国際社会の協力ムードを盛り上げるのにも力を入れた。

 文大統領は25日(現地時間)、米国外交協会(CFR)などが共同主催した「偉大な同盟で平和を」で、外交専門家と世論主導層に向けた演説を終えた後、質疑応答の過程で、「金委員長が『世界の多くの人が、北朝鮮の非核化に向けたさまざまな措置にもかかわらず、依然として北朝鮮を信頼できないとか、ごまかしだ、時間稼ぎだと言っていることをよく知っている。しかし、今この状況の中でいんちきや時間稼ぎをして、一体北朝鮮が何を得られるだろうか。そうなれば、米国の厳しい報復に遭うのは目に見えているのに、その報復に北朝鮮が持ちこたえられるだろうか。今度こそ北朝鮮の真摯さを信じてほしい』と話した」と伝えた。北朝鮮が豊渓里(プンゲリ)核実験場をすでに廃棄しており、米国の相応措置に応じて寧辺(ヨンビョン)の核施設の永久廃棄処分などを含めた追加の処置に乗り出すことを信じてほしいという趣旨で、金委員長が発言したということだ。

 さらに、文大統領は「金委員長は若いがとても正直で、年長者を敬うなど礼儀正しいだけでなく、北朝鮮を経済的に発展させるという意欲がとても強かった」とし、「米国が北朝鮮の安全を十分に保証し、北朝鮮の経済発展のために支援すると共に、そのような信頼を与えれば、金委員長は経済発展のためにいくらでも核を手放す用意ができていると信じている」と付け加えた。朝鮮半島の平和と朝米関係の改善に向けて、米国の朝鮮半島政策に影響力が大きい外交・安保関連のシンクタンクの関係者らの金委員長に対する否定的イメージを払拭するための発言とみられる。

 文大統領は保守性向が強い「フォックスニュース」とのインタビューでも、金委員長の代弁者を買って出た。文大統領は「金委員長は、トランプ大統領に対する変わらぬ信頼と期待を表明している」とし、「北朝鮮の完全な非核化という偉大な歴史を作り出せる人物はトランプ大統領しかいないと信じている」と述べた。特に、文大統領は北朝鮮が信頼できなくても、韓国や米国が非核化交渉で失うものはないという論理を展開した。文大統領は「北朝鮮が取らなければならない措置は、核実験場やミサイル実験場、寧辺の核施設を廃棄することで、すでに作られた核兵器を廃棄するものだ。いわゆる不可逆的措置を取ること」だとしたうえで、「(それに比べ)米国と韓国が取っている軍事演習の中止のようなものはいつでも再開できる。たとえ(北朝鮮に対する)制裁を緩和しても、北朝鮮が約束を破れば制裁を再び強化すればいい」と説明した。北朝鮮が非核化に向けた様々な処置に乗り出しただけに、米国と国際社会も相応の措置を示す必要があるという点を強調したものとみられる。

 文大統領は24日の韓米首脳会談でも、「北朝鮮の金正恩国務委員長は、トランプ大統領と早期に会い、非核化を早急に終わらせたいという希望を明らかにした」と伝え、2回目の朝米首脳会談に米国が積極的に乗り出すよう呼びかけた。大統領府関係者は、韓米首脳会談後に記者団に「文在寅大統領が今回平壌で金正恩委員長から受け取ったメッセージをトランプ大統領に直接伝えた」と話した。

ニューヨーク/キム・ボヒョプ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/863466.html韓国語原文入力:2018-09-26 23:16
訳H.J

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