朴槿恵(パク・クネ)前大統領と共謀し大手企業から賄賂を受け取った容疑などで2審で懲役20年を言い渡されたチェ・スンシル氏に続き、パク・ヨンス特別検察官チームと検察も上告した。
検察は29日、裁判所に朴前大統領とチェ氏などに対する上告状を提出した。パク・ヨンス特検チームも、チェ氏とアン・ジョンボム元大統領府政策調整首席などに対し上告状を出した。特検チーム関係者は「控訴審判決を尊重する。ただし、ミル・Kスポーツ財団と関連する賄賂授受など一部無罪と判断された部分に対して上告した」と明らかにした。
ソウル高裁刑事4部(裁判長キム・ムンソク)は24日、サムスン・ロッテ・SKから246億ウォン(約24億7千万円)の賄賂を受け取ったり要求した疑い(特定犯罪加重処罰法の賄賂)などで裁判にかけられたチェ氏に懲役20年、罰金180億ウォン(約18億円)、追徴72億9427万ウォン(約7億3400万円)を言い渡した。朴前大統領は懲役25年、罰金200億ウォン(約20億円)を宣告された。裁判部は、朴前大統領の容疑のほとんどを有罪と認めながらも、サムスンがミル・Kスポーツ財団に出した拠出金204億ウォン(約20億5千万円)は第3者供賄と見なさなかった。
これに先立ち、チェ氏とアン元首席も28日、裁判所に上告状を提出した。朴前大統領は依然として上告状を提出していないが、この前の1審判決についても控訴せず、上告を放棄する可能性が大きい。