南北のユースサッカーチームが13~18日、平壌(ピョンヤン)で開かれる国際サッカー大会で優勝を狙う。
南側南北体育交流協会(キム・ギョンソン理事長)は9日、KEBハナ銀行が後援する「第4回アリスポーツカップ国際サッカー大会(U-15)」(以下アリススポーツカップ)が13~18日、平壌の金日成(キム・イルソン)総合競技場で開かれると発表した。選手団は10日の西海岸陸路で平壌入りし、19日に同じ道を辿ってソウルに戻る。キム・ギョンソン南北体育交流協会理事長は「南側訪問団の規模は計151人で、西海線陸路を利用して往来する。南北民間交流の歴史において陸路で往来するのは初めて」だと強調した。
北側の425体育団と共同で主催する今回の大会には6カ国から8チームが参加する。韓国からは江原道ユースチーム、漣川郡ユースチームなど2チームが参加し、北朝鮮からも425ユースチーム、黎明ユースチームが出場する。ロシア(ウラジオストク)やベラルーシ(FCシャフソー)、ウズベキスタン(FCブンヨドゥコール)、中国(北京)のユースチームも参加する。2組に分かれて総当たりの予選を戦ってから、各組の上位2チームが準決勝に進出する。今回の訪朝には韓国女子サッカー連盟の先発メンバーで構成された「ハナ銀行女子サッカー団」も同行する。開幕式は15日、閉幕式は18日に授賞式と共に行われる。
南北体育交流協会は2006年から南北で12回、中国で8回など、合わせて20回にわたって毎年中断されることなく、ユースサッカー交流を進めてきた。特に、2015年8月には木箱地雷事件と対北朝鮮拡声器による南北の砲撃戦など危機状況の中でも、江原道と京畿道選手団が訪朝し、第2回アリスポーツカップを開催するなど、南北の硬直局面でもスポーツ交流のきっかけを作ってきた。
大会組織委員長のキム・ギョンソン南北体育交流協会理事長は「南北のスポーツ交流は、国連の制裁などいかなる状況でも、実践可能な効果的な対話の手段だ。南北の民間交流を活性化する窓口の役割を果たせるよう努力する」と明らかにした。