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文大統領「朝米間交渉が正常軌道に突入」

登録:2018-07-12 22:10 修正:2018-07-13 07:30
韓国-シンガポール首脳会談で明らかに 
「結果は楽観できないが、十分に成功できると展望 
実務交渉は長い時間がかかるだろう 
北朝鮮の朝米会談批判声名は交渉戦略」
シンガポールを国賓訪問中の文在寅大統領とキム・ジョンスク女史が12日午後、国立植物園の韓-シンガポール・ユネスコフェスティバル会場で写真と映像を観覧して移動している/聯合ニュース

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が12日「朝米間の交渉が正常な軌道に突入した」と話した。彼は「結果は楽観できないが、国際社会が努力を集めて行くならば、十分に成功できるだろう」と慎重を保ちながらも楽観した。

 文大統領は、シンガポール国賓訪問二日目のこの日、リー・シェンロン首相との首脳会談、ハリマ・ヤコブ大統領との面談で、6・12シンガポールでの朝米首脳会談の後続交渉の進行状況に関し「結果は誰も楽観できないが、北朝鮮が完全な非核化を履行して北朝鮮の安全保障のために国際社会が努力を集めて行くならば、朝米交渉は十分に成功できるだろうと慎重に展望する」とし、このように話したとユン・ヨンチャン大統領府国民疎通首席が伝えた。文大統領は「朝米首脳間の合意はうまくいったが、具体的な実行計画を用意するために実務交渉は順調でない部分もあり、長い時間がかかるだろう」としながら、「それを象徴的に見せたのが、マイク・ポンペオ米国務長官の訪朝結果だった」と話した。ポンペオ国務長官は6~7日、高官級会談のために北朝鮮を訪問したが、金正恩(キム・ジョンウン)委員長に会えずに帰ってきた。その後、北朝鮮は外務省報道官談話で「非核化のタイムテーブルに進展があった」というポンペオ長官の発言とは違い「米国側の態度と立場は実に遺憾なことこの上ないものだった」と強い失望感を表した。

 文大統領は「評価が交錯しているが、私は両側が正常な過程に進入し、具体的実務交渉が本格的に始まったと見る」とし、「今まで北朝鮮が話してきた非核化と、米国、韓国が話してきた非核化の概念が同じかという疑問もあったが、今回のポンペオ長官の訪朝で非核化の概念には差がないことが確認された」と述べた。

 文大統領は、北朝鮮の反発は「交渉戦略」と分析した。彼は「北朝鮮が外務省談話を通じて米国を非難したが、その内容を見れば、自分たちは誠意を尽くして実質的な措置を取っているのに、米国が相応する措置を取っていないという不平であり、これは協議の過程で十分にありえる戦略だと見る」と話した。実際、北朝鮮外務省は談話で「私たちは米国側が朝米首脳対面と会談の精神に合うように、信頼造成に役立つ建設的な方案を持ってくることを期待して、それに相応した何かをするつもりでいた」としながら、「私たちはトランプ大統領に対する信頼を今もそのまま大事にしている」と結んだ。

 文大統領は「もう一つの重要な点は、北朝鮮が米国に要求する相応の措置が、過去のような制裁緩和や経済的補償ではなく、敵対関係の終息と信頼構築ということであり、これは北朝鮮の過去の交渉態度と大きな差がある」と話した。これに対しヤコブ大統領は「ASEAN国家と共にシンガポールは文大統領の平和に向けた旅程を全世界と共に応援し支援する」と話した。

シンガポール/ソン・ヨンチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/853060.html韓国語原文入力:2018-07-12 18:04
訳J.S

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