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北朝鮮の金副委員長、統一部長官に「ポンペオ米国務長官とうまく協議する」

登録:2018-07-06 06:04 修正:2018-07-06 09:45
金英哲労働党副委員長、高麗ホテルでチョ・ミョンギュン統一長官と会談 
「南北当局者会談、より早く、実用的に進めよう」と提案
「南北統一バスケットボール大会」訪朝団団長のチョ・ミョンギュン統一部長官(右)が5日午前、平壌高麗ホテルで北朝鮮の金英哲労働党副委員長(左)と歓談している=平壌/写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮労働党中央委副委員長が、マイク・ポンペオ米国務長官と6日に(平壌で)会談する際、「うまく協議を進める」と述べたとチョ・ミョンギュン統一部長官が伝えた。

 金副委員長は5日午前「南北統一バスケットボール大会」訪朝団が滞在している高麗ホテルを訪れ、チョ長官を含めた南側代表団と会った席で、「6日にポンペオ長官と会う予定だ」としながらこう語った。

 金副委員長は50分間続いた歓談の中で「(金正恩)国務委員長は地方の現地指導中です。(平壌から)遠いため、今日も試合を見られないと思う」とし、「南北統一バスケットボール大会」を提案した金委員長が柳京鄭周永体育館で試合を直接観戦できない事情を説明した。金副委員長は「今回の大会の組織と関連した全般的な流れは、国務委員長が直接一つ一つ決めてくれた」とし、「南側から放送員(アナウンサー)も連れてきて、音楽も持ってくるようにしよう」や「(南側から訪朝団が)100人ぐらいが来るが、高麗ホテルで全員泊まれるようにしてほしい」など、細部事項と関連しても「一つひとつ指示してくださいました」と述べた。3日の訪朝直前、場内アナウンサーが訪朝団に追加されたのが、金委員長の“指示”によるものということだ。

 金副委員長は「(南北両首脳の)このような特別な関心の中で開催された統一バスケットボール大会は、南北関係の歴史に特記すべき良い出来事」だとし、「これからもこのような流れが続くなら、南北関係は実に望ましい道へとつながるだろう」と話した。

 金副委員長は自分が高麗ホテルに来て、南側の政府代表団と会合することになったのは、「チョ・ミョンギュン長官など南側から皆さんがいらっしゃるので会ってはどうか。チョ長官が久しぶりに平壌にいらしたのだから、簡単に言いたいことを話し合うのはどうだろう」という金正恩委員長の“助言”によるものだと説明した。

 金副委員長は、チョ長官との非公開会同で、4・27板門店(パンムンジョム)宣言の履行に向けた南北当局会談を「より早く、実用的に進めよう」、「合意された内容を、南側がさらに迅速かつ積極的に履行し、南北の住民たちが体感できる具体的かつ可視的な成果を導き出すことができるよう努力しよう」などの対話を交わしたと、チョ長官が伝えた。

 チョ長官は、金副委員長との歓談で「(アジア競技大会)での共同入場、統一旗の問題などにおいて南北が共通の立場に立ち、うまく対処していこうという趣旨の話があった」と伝えた。秋の統一バスケットボール大会や北側芸術団のソウル公演などの予定された日程に関して「互いに協議して差し支えなく準備しよう」と双方が誓ったと付け加えた。

 チョ長官は、金副会長との非公開会合で「新たに合意されたことはない」と明らかにした。

平壌/共同取材団、イ・ジェフン選任記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/852076.html韓国語原文入力:2018-07-05 16:55
訳H.J

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