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在韓米軍司令部、61年ぶりに龍山を後に

登録:2018-06-21 22:41 修正:2018-06-22 07:48
29日、平沢ハンフリーズ基地で新司令部開館式
在韓米軍が解放と同時に日本軍の武装解除を初任務として韓国に駐留を始め、73年ぶりに龍山を後にする。写真は龍山米軍基地一帯//ハンギョレ新聞社

 在韓米軍司令部が61年ぶりに龍山(ヨンサン)を後にする。

 在韓米軍は29日、京畿道平沢(ピョンテク)のキャンプ・ハンフリーズに新築された新司令部の建物で庁舎開館式を実施すると在韓米軍関係者が21日明らかにした。在韓米軍の新司令部庁舎は、敷地面積24万平方メートルに4階建ての本館と2階建ての別館で作られた。これに先立って昨年7月、米8軍司令部が龍山を離れ、平沢基地に移ったのに続き、今回在韓米軍司令部も移り、在韓米軍の平沢時代が本格的に幕を上げることになった。盧武鉉(ノ・ムヒョン)政府時期である2007年11月、平沢基地移転事業起工式をしてから約10年ぶりだ。

 米軍の龍山駐留の歴史は、1945年9月、米極東軍司令部が沖縄駐留第24軍団配下の7師団兵力を韓国に移動させて始まった。米軍は1949年7月、軍事顧問団の一部だけを残して撤収したが、翌年6・25戦争(朝鮮戦争)が勃発すると1年ぶりに再び韓国に上陸し、戦争が終わった後の1957年に在韓米軍司令部が龍山基地に正式に創設された。米7師団が初めて龍山と縁を結んだ時から数えれば73年ぶり、正式な在韓米軍司令部創設以後から数えれば61年ぶりに、在韓米軍が龍山を離れる計算になる。

 在韓米軍司令部に続き、韓米連合司令部も今年末までに龍山基地とお別れする予定だ。当初、盧武鉉政府時期の2004年1月に韓米連合司令部を平沢基地に移転することで韓米間の合意がなされた。この合意は、朴槿恵(パク・クネ)政府時期の2014年10月に「連合司令部の龍山残留」へと翻されたが、文在寅(ムン・ジェイン)政府になって再び「連合司令部移転」が推進された。24万平方メートル規模の連合司令部が龍山基地に残留することになれば、基地返還後に造成される龍山公園が奇形な形になるという批判が、ソウル市と市民社会団体などを中心に強まったためだ。これに伴い、韓米は昨年末、連合司令部を近くにある国防部構内の建物に移転することで合意した。連合司令部の国防部構内への移転は今年中に完了する計画だと知らされた。

 一方、基地内のドラゴンヒルホテルの移転問題は、韓米間の協議がはかどっていない。当初、8万4000平方メートル規模のドラゴンヒルホテルは、基地移転と関係なく龍山に残留することにしていた。しかし最近、龍山公園の中心に内国人が利用できない米軍施設であるドラゴンヒルホテルが残ることになることには問題があるという指摘が提起された。チェ・ヒョンス国防部報道官は4月、これと関連して「まだ公式的な議論はなく、相互に意見交換をしている状況」と明らかにした。

 在韓米軍司令部と連合司令部が今年龍山を離れた後にも、いくつかの小規模米軍部隊は2020年まで龍山基地に残留する。龍山基地内の121病院と在韓米軍特別連絡官など9個の部隊が来年平沢基地に移転する予定であり、最後まで残る4個の部隊は2020年に平沢基地に移る。国防部当局者は「現在まで龍山基地内の米軍部隊の平沢基地移転事業は、大体80%程度進んだ」として「2020年までに龍山基地内の米軍部隊と兵力、装備などの移転をすべて完了する計画」と話した。

パク・ビョンス先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/850106.html韓国語原文入力:2018-06-21 21:00
訳J.S

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