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韓国政府、南~北~ロ~中を結ぶ物流・エネルギーベルト推進

登録:2018-06-18 22:24 修正:2018-06-19 16:46
北方経済協力委、「新北方政策戦略」確定 
韓ロ首脳会談で主要議題として扱われる見込み
南北鉄道網連結計画//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮を経て中国、ロシアを連結する鉄道・海運輸送網の建設議論が本格化すると見られる。

 大統領直属の北方経済協力委員会は18日、ソウル市中区のプレスセンターでソン・ヨンギル委員長(共に民主党議員)の主宰で政府委員と民間委員が参加した中、第2次会議を開き、北東アジア平和基盤構築などの4大目標と14課題を盛り込んだ「新北方政策の戦略と重点課題」を確定し、汎政府次元で推進することにした。イ・テホ大統領府通商秘書官は事前ブリーフィングで「北朝鮮の非核化進展で対北朝鮮制裁が緩和される場合、南北、ロシア、中国が揃って参加する多者間超国境協力事業が活性化するだろう」としながら「これを通じて朝鮮半島と北東アジアの平和体制構築はもちろん、韓国企業の市場多角化と新たな成長動力確保にも寄与することが期待される」と明らかにした。

 北方委は、北方経済圏と物流・エネルギー連結網を構築し、南・北、中国、ロシアの相互利益創出の機会を模索することにした。そのために京義線と東海線の北側区間建設の早期着手を推進するなど、ユーラシア大陸鉄道との連係の強化による鉄道・海運の複合運送活性化を主な目標にした。また、ロシアとはシベリア横断鉄道(TSR)の料金引き下げと不十分な回送問題の解消などのための共同協力事業を推進し、中国政府とは中国大陸鉄道(TCR)内における韓国企業専用列車運営方案を協議する計画だ。さらに北朝鮮、中国、ロシア境界地域の経済特区開発に拍車をかけ、南北、中国、ロシア間の広域電力網スーパーグリッドの構築を推進する。南北とロシアはガス管連結のための共同研究も始める。ヨーロッパとアジアを結ぶ北極航路の商業化プロジェクトと、内陸水路連係開発事業に参加する方案をロシアと積極的に協議し、中央アジアとシベリア資源開発に関連した多様な機会も発掘する。

 北方委はまた、ロシアの基礎固有技術と韓国の情報通信技術(ICT)を結合し、新しい事業を創り出す革新プラットホームを構築し、韓国国内の中小・ベンチャー企業の国外進出と若者の雇用創出の基盤を拡大することにした。そのため、ロシアの輸入代替産業育成政策に対応して、韓国の中小企業が設備・部品市場に進出できるよう支援することにした。合わせてロシアを拠点として韓国型保健医療システムを中央アジアに拡散し、デジタル医療技術と製薬・医療機器などの有望成長産業への民官協力を通じた進出を強化することにした。

 これは今月21日に文在寅(ムン・ジェイン)大統領がロシアを国賓訪問して開かれる韓ロ首脳会談でも主要議題として扱われるものと見られる。

パク・スンビン先任記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/economy/economy_general/849586.html韓国語原文入力:2018-06-18 18:16
訳J.S

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