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プーチン大統領「朝鮮半島問題における中ロの立場は一致する」

登録:2018-06-09 06:56 修正:2018-06-09 07:17
朝米会談を控え中ロ会談 
習主席、プーチン大統領に「友誼勲章」授与し蜜月を誇示 
上海協力機構(SCO)首脳会議の開幕を翌日に控えた今月8日、中国山東省青島市内に武装兵力が配置されるなど、警戒が強化された=青島/キム・ウェヒョン特派員//ハンギョレ新聞社

 朝米首脳会談を控え、中国の習近平国家主席とロシアのプーチン大統領が首脳会談を開き、朝鮮半島問題の行方を議論した。

 プーチン大統領は8日、北京に到着し、習主席に会って「朝鮮半島とイランの核問題などの共同関心事案について意見を交換した」と「中国中央テレビ」(CCTV)など中国官営メディアが報道した。習主席はプーチン大統領に、中国政府が外国人に与える最高栄誉である「友誼勲章」を授与し、緊密な関係を誇示した。プーチン大統領は会談後、「北朝鮮と最近接触した結果、平壌(ピョンヤン)が(非核化に向けた)建設的な作業に乗り出す意思があることを確認した。ロシアと中国は朝鮮半島の平和と安定に関心を持っている」と述べたと、ロイター通信が報じた。

 プーチン大統領は訪中前、中国メディアに「完全な非核化のためには自国の安保に対する完璧な保証が必要だと訴えている北朝鮮指導部を理解する。米国と韓国が軍事演習を中断しないのはとても遺憾」だと述べた。また、「朝鮮半島問題と関連した我々(中ロ)の立場はとても近いか、完璧に一致するが、後者の方が当てはまるだろう」と付け加えた。

 中国とロシアは、非核化過程に米国の見返りが伴うべきという北朝鮮の「段階的・同時的」解決策を支持してきた。最近、北朝鮮の経済視察団が中国諸地域を訪問するなど、中国は非核化の意志を明らかにした北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の経済協力要求に応えてきた。プーチン大統領も9月に極東開発をテーマにウラジオストックで開かれる東方経済フォーラムに金委員長を招待した。

 行事が終わった後、両首脳は高速鉄道に同乗して天津に移動し、中ロ友好行事に出席した。彼らは9日から両日間開かれる上海協力機構首脳会議の日程を消化する予定だ。今回の会議は昨年、インドとパキスタンの加盟が確定してから、初めて開かれる定例首脳会議だ。中国とロシアが主導し、中央アジアの国々が参加する多国間安保協議体である上海協力機構は“宿敵”関係にあるインドとパキスタンが共に参加したことを大きな成果として挙げている。ドナルド・トランプ米国政府が中国とロシアを敵対的競争国と規定すると共に、「インド-太平洋」概念を掲げて圧力を強化している中、インドが中ロと協力チャンネルを整えた点も注目される。

青島/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/international/china/848335.html韓国語原文入力:2018-06-08 22:36
訳H.J

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