2012年大統領選挙当時、朴槿恵(パク・クネ)セヌリ党候補キャンプで「マクロ(自動入力反復)プログラム」を活用したオンライン世論操作が違法という内部警告があったにもかかわらず、これを強行したという証言が出た。
当時、デジタル対応を担当していたパク・チョルワン元セヌリ党選挙対策委員会デジタル総合状況室長は6日、CBSラジオの「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演し、このように明らかにした。彼はキャンプでいわゆる「レッドチーム」の責任者として、オン・オフの危機対応を総括したと自分を紹介した。パク・チョルワン元状況室長は「ネガティブが出た場合、ネガティブな方法で対応するが、我々の問題点もチェックし、こうしてはならないと指示して、なくす役割も同時に果たした」と話した。また、「キャンプに参加する間、2007年からセヌリ党選挙の度にオンライン活動を行う人たちが結構多かった」とし、「コメントへの対応を注視する人たちもいたし、対応するよう指示する人も目撃した」と明らかにした。
また、パク元室長は、違法という警告にもかかわらずオンライン世論操作が続けられたと話した。彼は「当時与党のセヌリ党の党役員にも、オンライン上の世論操作に当たる違法行為をしないよう、私が繰り返し警告した」とし、「『これがどうしてダメなのか』『なぜ違法なのか』と問い返す人が多かった」と明らかにした。
彼は具体的な事例として、「本部ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)チーム内で、キム・チョルギュン本部長の指示にも耳を貸さない特定の人たちがいた」とし、「彼らは多分、カカオトークの団体チャットルームと繋がっていたと見られるが、指示が出るとそれらの作業をするチームで(マクロ)プログラムを起動し、(ツイッターの)RT(リツイート)の回数を数百からほぼ1000回近くまで増やした」と話した。さらに、「ツイッターだけでなく、コメントもその方向で作業するよう指示が下された」と付け加えた。
さらに、彼らの相当数は、朴槿恵政権時代の大統領府に入ったという。彼は「2012年当時、違法なオンライン選挙運動をした人々のうち相当数が大統領府広報首席室に配置された」とし、「そのため、2014年の地方選挙でも同じパターンが繰り返されたと見ていい」と話した。彼はそのような人が少なくとも4~5人はいたと明らかにした。
さらに、彼は他の政党も大統領選討論会当時、オンライン世論操作を試みたと主張した。パク元状況室長は「規模が小さな政党で多用することを目撃した」とし、「今話題となっているマクロによるコメント作業は、政党や理念や左右に関係なく始まっており、むしろ群小政党でマクロ作業を始めた人たちが主要政党に移ったと見てもいい」と話した。