キム・ギョンス共に民主党議員が「コメント推薦数の操作疑惑」で拘束されたハンドルネーム「ドゥルキング」のK氏(48)に、特定記事のアドレス(URL)を伝え、「広報をお願いする」などのメッセージを送ったと、警察が20日に明らかにした。K氏は、キム議員に「処理します」と答えたという。キム議員がK氏に直接記事のアドレスを伝えたという報道(ハンギョレ17日付1面)からさらに一歩進んで、二人の間に「指揮関係」があったのではないかと疑われるような状況だ。警察は、近いうちにキム議員を呼んで調査する方針だ。
同事件を捜査しているソウル地方警察庁の主張を総合すると、キム議員は2016年11月から今年3月までK氏にインターネットメッセンジャー「テレグラム」で計10件の記事のアドレスを送った。キム議員は記事のアドレスと共に「広報をお願いします」または「ネイバーのコメントはもともとこういう反応ですか」などのメッセージも送った。
K氏はこれと関連し、警察調査で「キム議員が我々に支援コメント運動を期待したものとみられる」と供述したという。「処理する」という自らの答申についても、「会員らが自発的にコメントに『共感(いいね)』をクリックしたり、擁護するコメントを書き込むよう、アピールするという意味」と供述した。K氏は先週1月、政府に批判的な記事へのコメントの推薦数を操作した理由については「現政府発足後も、経済民主化があまり進まず、不満を持ってあり、大阪総領事の頼みを断られて恨みを抱いていた」いう趣旨で話したという。「保守勢力が手掛けたように見せるためだった」という過去の供述を覆したのだ。警察はK氏の供述と別に、大統領選挙当時、キム議員など外部の組織的な指示や支援があったかなどについても確認する計画だ。
ソウル地方警察庁のイ・ジュミン庁長は同日、「キム議員がドゥルキングに記事のアドレスを送ったことが確認されたため、2人の関係はもちろん、今回の(マクロ)事件と関連性を調査しなければならない必要性がさらに高まった」とし、「ドゥルキングなどに対する調査などが終わり次第、キム議員の召喚を検討する」と話した。
警察はまた、K氏とキム議員が昨年1月から3月まで保安性に優れていることで知られた「シグナル」というメッセンジャーを通じ、数十回メッセージを交わした事実も確認した。K氏が39回、キム議員が16回メッセージを送信した。警察はまた、K氏が1月以降、3月の記事6件についても推薦数を操作した手がかりをつかみ、捜査中だと明らかにした。