マイク・ポンペオ米国務長官が、カン・ギョンファ外交部長官に「ニューヨーク協議」と「板門店(パンムンジョム)実務接触」などについて説明し、12日に予定された朝米首脳会談を再推進するかについての米国の構想を説明したと外交部が1日、明らかにした。
外交部は、カン長官が1日午前8時35分から9時までの25分間、ポンペオ米国務長官と電話協議をし、現在進行中の朝米接触の結果と今後の推進方向について深みのある議論をしたと伝えた。通話でポンペオ長官は、30~31日ニューヨークで進行された北朝鮮労働党の金英哲(キム・ヨンチョル)副委員長とポンペオ長官の協議内容▽板門店朝米実務接触の結果を詳細に説明し、▽朝米首脳会談再推進の動向および今後の推進方向に対する米国の構想を説明した。
これに対して韓国政府内外では、6月12日の朝米首脳会談を予定通り開催する可能性が一層高まっているという話が出ている。30~31日、米ニューヨークでは金英哲副委員長とポンペオ国務長官が会談を行い、これに先立って27日と30日にはソン・キム駐フィリピン米国大使とチェ・ソニ北朝鮮外務省副相を主軸とする実務交渉チームが、板門店の北側地域にある統一閣で、北朝鮮の非核化と対北朝鮮体制安全保証の方法について具体的な会談をした。朝米首脳会談の開催地とされたシンガポール現地では、北朝鮮のキム・チャンソン国務委員会部長(書記室長)とホワイトハウスのジョセフ・ヘイギン副秘書室長が、場所、警護、儀式などに関する実務協議を継続している。1日、金英哲副委員長がドナルド・トランプ米大統領に会い、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の親書を伝達すれば、12日に予定されている朝米首脳会談が開催されるかどうかが確定する展望だ。
カン長官は通話で、最近の朝米接触過程における韓米間の緊密な疎通と共助を評価し、現在の対話動力を継続維持して完全な非核化および朝鮮半島の恒久的平和構築のための多様な方案を協議したと外交部は明らかにした。外交部は両長官が「朝米首脳会談の開催と関連して、韓米間は各レベルで緊密に疎通・協力していくこととした」として「この間の朝米実務接触、および朝米首脳会談再推進過程で常に連絡し関連動向を点検し、今後の対応方向について緊密に調整してきたが、今回の通話もこうした疎通の一環と評価される」と評価した。