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韓国統一部長官、「北の関係機関が抑留された南の住民問題を議論している」

登録:2018-06-01 22:02 修正:2018-06-02 07:28
1日、南北高官級会談終えて記者団に応じ 
「抑留者問題と集団脱北従業員問題は別個」 
「北、韓米連合訓練に言及なし」
チョ・ミョンギュン統一部長官(右)とリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長が1日午前、板門店の南側地域にある平和の家で開かれた「南北高官級会談」に参加するため会談場に入っている=共同取材団//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮に抑留されている韓国の住民を送りかえす問題について「北朝鮮の関係機関が検討している」とチョ・ミョンギュン統一部長官が1日、明らかにした。

 チョ長官はこの日、板門店(パンムンジョム)の平和の家で南北高官級会談を終え、午後6時30分頃南側の自由の家1階に用意された記者室で取材陣と会い、このように明らかにした。彼は「国民の皆様が大きな関心を持っている抑留者問題、南側の住民が北朝鮮に抑留されている抑留者問題について(北側と)議論した」として「北側では抑留者問題と関連して関連機関で検討していると説明した」と述べた。

 続けてチョ長官は「抑留者問題と関連しては、覚えているかわからないが大統領府でも一度、抑留者問題に関連して南北間で議論中という説明をしたことがある」として、問題提起は「南側から私たちが(先に)提起したと言える。大統領府の説明を参考にして欲しい」と話した。このような説明に対して記者らが「北朝鮮が抑留者の送還を前提に検討しているという話か」と尋ねると、チョ長官は「過去の抑留者問題に対して北側が示してきた、私たちが提起したことに対して示してきた反応を考慮するならば、北側で関連機関が検討しているということの意味を判断できるのではないかと考える」と答えた。

 チョ長官が言及した「大統領府の説明」とは、先月9日のユン・ヨンチャン国民疎通首席秘書官の発言を指す。ユン主席は5月9日、北朝鮮の米国人抑留者3人の送還措置決定を歓迎し「文在寅(ムン・ジェイン)大統領は4月27日、板門店で開かれた北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長との南北首脳会談で、金委員長に北朝鮮に抑留中の韓国人6人の早急な送還を要請したことがある。南北の和解と朝鮮半島に吹き始めた平和の春の気配を一層広げる意味で、私たちの抑留者の早急な送還がなされるよう願う」と明らかにした。

 統一部の説明によれば、現在北朝鮮に抑留されている韓国の国民は計6人だ。2013年10月、北朝鮮密入国の疑いで逮捕されたキム・ジョンウク宣教師は、4年7カ月間にわたり北朝鮮に抑留された状態だ。北朝鮮は彼に、国家転覆陰謀罪とスパイ罪を適用し、無期労働教化刑を宣告した。キム・グッキ、チェ・チュンギル宣教師はそれぞれ2014年10月、12月から抑留されている。6人のうち3人は脱北者だ。

 一方、記者たちが北朝鮮側から柳京(リュギョン)食堂従業員の送還問題に言及がなかったかと尋ねると、チョ長官は「抑留者問題と女性従業員の問題はひとまず互いに分離した問題であり、そこまでは説明できる」として「北側が女性従業員問題を今日は話さなかったと見てくれて良い」と答えた。

共同取材団、ノ・ジウォン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/847363.html韓国語原文入力:2018-06-01 21:05
訳J.S

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