文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は27日に発表した「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店(パンムンジョム)宣言」で、民族共同行事を積極的に推進し、2018年アジア競技大会に共同出場することにしたと発表した。軍事・経済分野のほかにも民間と政党など「各界各層の交流と協力」を大幅に広げようというものだ。
両首脳は共同宣言文で「南と北は民族的和解と団結のムードを高めていくため、各界各層の多面的な協力や交流・往来、接触を活性化することにした」と明らかにした。
両首脳は「国内では6・15をはじめ、南と北に共に意味がある日を機に、当局や国会、政党、地方自治体、民間団体など各界各層が参加する民族共同行事を積極的に推進し、和解と協力ムードを高める」と宣言した。また、「海外では2018アジア競技大会をはじめ、国際試合に共同で進出し、民族の知恵と才能、結束した姿を全世界に誇示することにした」と発表した。
「南と北に意義のある日」としては、2000年6・15南北共同宣言と2007年の10・4南北首脳宣言をはじめ、8・15光復節、1972年の7・4南北共同声明などの日付が挙げられる。今年8月にジャカルタ・パレンバンで開かれるアジア競技大会と関連し、文化体育観光部はすでに今年2月の平昌(ピョンチャン)冬季五輪のアイスホッケーチームのように南北単一チームづくりを推進しているが、今回の両首脳の宣言で、さらに弾みがつくことになった。
文大統領は共同宣言発表式で、「南と北の当局者たちは緊密に対話し、協力すると共に、民族的和解と団結に向けて各界各層の多様な交流と協力も直ちに進める」と述べた。