今回の光化門(クァンファムン)広場計画は、大統領府大統領執務室が光化門の旧政府ソウル庁舎に移る可能性を念頭に置いて作られた。しかし、大統領執務室の光化門移転は警護・警備問題と世宗(セジョン)市への首都移転など変数が多く、まだ不透明な状態だ。
光化門フォーラムに参加したある建築家は、「当初光化門フォーラムでは地下道を通じた全面広場化を推進したが、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が光化門に執務室を移すならば、その前で長期にわたり大規模な地下工事をするのは無理という指摘が多かった」と話した。カン・メンフン・ソウル市都市再生企画官は「光化門広場の推進過程で大統領府と大統領執務室移転、文化財庁と光化門前の歴史復元を主に協議した」と話した。
しかし、まだ大統領府は大統領執務室の光化門移転を決定できずにいる。キム・ウィギョム大統領府報道官は「光化門への執務室移転は、世宗市への行政首都移転に関連しているため、ひとまず決定が留保された状態」と明らかにした。政府のある高位関係者も「大統領執務室の光化門移転は、警護・警備など考慮すべき点が多い」と話した。
これに先立って大統領府は2月、ユ・ホンジュン元文化財庁長に光化門に関する大統領の公約履行のための諮問委員を委嘱した後、関連会議を開いてきた。しかし10日、大統領府関係者は「まだ構想を整え資料を収集している段階」と話した。文在寅大統領は、大統領候補時期に「2017年までに光化門執務室移転計画を樹立して、2018年に予算を確保し、2019年に執務室の移転を完了する」と約束した。
政府が行政首都と光化門への移転をまとめて公論化作業に乗り出す可能性もある。ソウル市のある局長は「光化門に執務室を移転しようが、世宗市に移転しようが、社会的公論化の過程を経て関連状況を検討しなければならない。大統領の執務室移転の公約を守るには、光化門広場造成計画が出てきた今が適期だと考える」と話した。