朴槿恵(パク・クネ)前大統領の1審宣告が下された6日、海外の主要言論はこれを緊急打電し大きく報道した。
英国BBC放送は、主文が宣告される前から裁判長が容疑に対し有罪を判示する姿を伝えながら、重刑が宣告されるだろうと報道した。BBCは朴前大統領が出席しない中での異例の裁判が生中継されたとし、韓国国民の関心が高いと強調した。また「前職リーダーの不正の核心には、チェ・スンシルとの親密な関係がある」として「朴槿恵は、懇意な友人と共謀して、財閥に恩恵を与える見返りに賄賂を強要したと発表された」と伝えた。
AFP・AP・ロイターなど主要通信社も、直ちに宣告内容を打電した。AFPは朴前大統領を「不名誉な前大統領」と表現し、「大衆の怒りと嘲弄の的になったこの国の初の女性大統領の不名誉で劇的な没落が終わった」と評した。APは、種々の容疑に対する裁判長の判示を時々刻々と速報で送りだした。
米国のウォールストリートジャーナルは、宣告刑量は2016年末から韓国を沸きかえらせた国政壟断事件に対し裁判所が賦課した最高刑量だと報道した。また、李明博(イ・ミョンバク)元大統領も腐敗容疑で拘束された状態と伝えた。
英国のガーディアンは、韓国の裁判所が自国の初の女性指導者が“ラスプーチン”チェ・スンシル氏と共謀し、賄賂を受け取り地位を乱用したことを裁判所が認めたと評価した。ラスプーチンは、帝政ロシア末期に皇后との親密な関係を利用して国政を惑わせた修道僧だ。また、チェ氏の父親チェ・テミン牧師が、米国の外交専門誌に「朴槿恵の身体と霊魂を完全に統制」した人物として描写されたことがあると伝えた。さらに過去に野党議員がチェ氏の影響力と関連して朴槿恵政府を「恐ろしい神政主義」と描写したことがあるとも伝えた。
中国の中央テレビ(CCTV)と鳳凰テレビは、生中継される宣告場面の一部を同時通訳を利用して伝えた。前職の最高指導者が断罪される場面を見守った一部の中国ネチズンは、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)の微博などに「中国もこのようになって欲しい」という反応を上げたりもした。
朝日新聞・日本経済新聞・NHKなど、日本のマスコミも宣告内容を速報で伝えた。