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南北首脳、来月27日に板門店で会談

登録:2018-03-30 05:01 修正:2018-03-30 07:06
板門店「平和の家」で首脳会談 
非核化や平和、南北関係の議題 
南北高官級会談で3項目に合意
チョ・ミョンギュン統一部長官とリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長が今月29日午前、板門店の北側地域にある統一閣で開かれた南北高官級会談に先立ち、握手を交わしている=写真共同取材団//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が、板門店(パンムンジョム)で膝をつき合わせる「2018南北首脳会談」の日程が4月27日に決まった。2007年10月、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と金正日(キム・ジョンイル)総書記の会談以来、10年6カ月ぶりの南北首脳会談だ。

 チョ・ミョンギュン統一部長官とリ・ソングォン祖国平和統一委員会(祖平統)委員長など、南北代表団は29日、板門店北側地域の統一閣で、南北首脳会談の準備に向けた高官級会談を開き、「4月27日に板門店南側地域の平和の家で南北首脳会談を開催する」ことをはじめ、3項目の共同報道文を採択した。南北は首脳会談のための儀典や警護、報道の実務会談を4月4日に板門店南側地域で行うことにしており、南北首脳間の直通電話(ホットライン)の設置を協議する通信実務会談の日時と場所は、後日確定することにした。そのほかの実務的な問題は文書交換方式で引き続き協議することにした。

 チョ・ミョンギュン長官はこの日の会談後、記者ブリーフィングで「南北首脳会談の議題は朝鮮半島の非核化や朝鮮半島の平和定着、南北関係の発展か」という記者団の確認要請に「そうだ」と答え、「北側も(議題に関して)私たちと考えが大きく変わらなかった」と述べた。チョ長官は「首脳間で、率直で心を開いた対話ができる方向で準備していくということに共感し、必要なら、4月中に後続の高位級会談を通じて議題の問題を協議していく」と述べた。リ・ソングォン委員長は協議を終え、「高官級会談で確認した共通の意志や原則、信義を持って、積極的に協力することで、歴史的な首脳の出会いを最上の水準で最も完璧に支えなければならない」と述べた。

 同日、高官級会談は、南側からチョ長官を首席代表としてチョン・ヘソン一部次官、ユン・ヨンチャン大統領府国民疎通秘書官が、北側からリ委員長を団長にチョン・ジョンス祖国平和統一委副委員長とキム・ミョンイル祖平統部長が出席した。今回の会談は、チョン・ウィヨン国家安保室長など対北朝鮮特使団が今月5~6日に訪朝し、南北首脳会談を4月末に板門店の平和の家で開くことで合意したことによって開かれた。

 キム・ウィギョム大統領府報道官は高官級会談の結果が発表された直後、「南北首脳会談の日程が確定しただけに、与えられた期間に会談準備に抜かりがないよう最善を尽くす」とし、「首脳会談が朝鮮半島の平和定着に画期的な転機になるよう、国民皆が心を一つにして見守ってもらいたいと思っている」と明らかにした。

 一方、トーマス・バッハ国際オリンピック委員会(IOC)委員長は同日、中国北京首都国際空港を通じて訪朝した。バッハ委員長は、北朝鮮の国際大会出場の支援問題などを協議するものと見られるが、金正恩委員長に会う可能性にも関心が集まっている。

板門店/共同取材団、パク・ビョンス先任記者、ソン・ヨンチョル記者、北京/キム・ウェヒョン特派員(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/838346.html韓国語原文入力:2018-03-29 21:05
訳H.J

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