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[社説]4・27南北首脳会談は「世界史的変化」を備えよ

登録:2018-03-29 21:40 修正:2018-03-30 07:54
板門店で開かれた南北高官級会議で合意内容が書かれた共同報道文を交換して握手するチョ・ミョンギュ統一部長官とリ・ソングォン祖国平和統一委員会委員長=写真共同取材団/聯合ニュース

 南と北は29日に板門店(パンムンジョム)で開かれた高官級会議で、首脳会談の開催日を4月27日と確定した。南は会議で4月26日や27日など複数の日を北に提示し、協議で27日に確定したという。日が決まったので今や会談が成功するよう最善を尽くして準備するだけだ。

 会談日に決まった4月27日は、今月初めに大統領特使団が北朝鮮を訪問して金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長に会った際、首脳会談を4月末に板門店(パンムンジョム)の南側の平和の家で開くことにしたことから大きく変わらない。会談の議題を細かく調整するには時間がかかるほかなく、平和の家の補修も一定の時間がかかるという点を考慮したものと見られる。来月1日から4週間行なわれる韓米合同「トクスリ訓練」の日程も念頭に置いたのだろう。

 今回の高官級会議で関心が集まったのは、首脳会談の開催日の他に会談の議題だった。南の代表であるチョ・ミョンギュ統一部長官が「南北首脳会談が朝鮮半島の非核化と平和定着、南北関係発展における重大な歴史的意義についての共通認識」を南北が共有したと話したことからみて、この3点が首脳会談の主要議題になることは明らかに思える。特に非核化の議題は事案の性格上、南北首脳会談で最終結論を出すのは大変だが、5月の朝米首脳会談で有意義な合意を導き出すためにも南北間で十分な意見交換と共通認識の形成が緊要だ。これに関連して必要な場合、南北が4月中に再び会議をして議題の問題を整理することに合意したので、今後の会議と水面下の交渉を通じて首脳会談の議題はうまく調整されることを願う。

 今回確定した通り、4月27日に南北首脳会談が開かれれば2007年10月の盧武鉉(ノ・ムヒョン)・金正日(キム・ジョンイル)会談以来10年6カ月ぶりに開かれる首脳会談になる。歴代の南北首脳会談は全て重大な意味があったが、4・27首脳会談こそ朝鮮半島の運命を決める会談になるだろう。史上初の朝米首脳会談のための事前会談の性格が強いうえに、状況によってはその後に南・北・米の首脳が一緒に会談する可能性もある。危機と機会がぶつかり合う局面で開かれる首脳会談であるゆえに、成功した場合、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が述べたように「世界史的な変化」になる可能性が高い。南北は今回の高官級会議を春の気配が漂う和気あいあいとした雰囲気の中で速かに進めた。このような雰囲気が首脳会談の当日まで続き、朝鮮半島に大転換を招く肝の大きな合意を生むことを願ってやまない。

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/838283.html韓国語原文入力:2018/03/29 18:13
訳T.W