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南北芸術団団長、20日に板門店で会う

登録:2018-03-19 03:49 修正:2018-03-19 07:00
南側芸術団の平壌公演向けた実務接触のため 
板門店の北朝鮮側地域の統一閣で会うことに 
公演は4月初めに平壌で開かれる見込み
歌手兼作曲家のユン・サン氏(左)と北朝鮮のヒョン・ソンウォル三池淵管弦楽団団長=統一部提供/共同取材団//ハンギョレ新聞社

 作曲家のユン・サン氏と北朝鮮の三池淵(サムジヨン)管弦楽団のヒョン・ソンウォル団長が4月初めに予定されている南側芸術団の平壌公演に向けた実務会談のため、今月20日に板門店(パンムンジョム)で会う。

 統一部は18日、報道資料を出して「20日、板門店の統一閣で(南側)芸術団の平壌公演と関連した実務接触を開催することになった」と発表した。今回の実務接触は3月5~6日に行われた南北合意によるものだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長は5日に平壌(ピョンヤン)で、チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長など文在寅(ムン・ジェイン)大統領の対北朝鮮特使団と面会し、4月末に板門店の平和の家で南北首脳会談を開くことで合意すると共に、南側芸術団とテコンドー演武団を平壌に招待した。当初北側は16日、実務接触の日として19日を提示したが、韓国政府が20日に修正することを提案し、北側がこれを受け入れた。

 今回の実務接触には、2月に平昌(ピョンチャン)冬季五輪を祝うため、ソウルや江陵(カンヌン)で公演を行った三池淵管弦楽団のヒョン・ソンウォル団長をはじめ、キム・スンホ行政部団長、アン・ジョンホ舞台監督及び支援団が北側代表として出席する予定だ。統一部は「北側がヒョン・ソンウォル三池淵管弦楽団団長と行政部団長、舞台監督などで代表団を構成した点を考慮し、私たちも芸術団の音楽監督に内定された作曲家のユン・サン氏を含めて、パク・ヒョンイル統一部局長、パク・ジンウォン大統領府統一秘書官室主任行政官などで会談代表団を構成した」と明らかにした。パク・ヒョンイル局長は、三池淵管弦楽団など北朝鮮芸術団の訪韓当時、実務を担当した。

 大衆文化界で活動してきた人物が南北接触で首席代表を務めるのは、ユン氏が初めてだ。ユン氏の所属会社であるOde incの関係者は同日、ハンギョレとの電話インタビューで「ユン氏が政府から連絡を受け、良い趣旨だから芸術監督職を受諾したと聞いた」と話した。ユン氏をはじめ、南側会談代表団は18日、統一部で第1回会議を開き、20日の実務接触に必要な内容を協議したという。

 ユン・サン氏が音楽監督に内定されたことについて、統一部関係者は「(南側芸術団の平壌公演が)大衆音楽の中心で構成されることを考慮した」とし、「ユン氏が大衆音楽界で活発に活動してきたため、行事をうまく進められる適任者だと判断した」と話した。

 ユン氏は歌手兼作曲家、プロデューサーとして活発に活動している人物だ。作曲家として先にデビューし、1987年に歌手キム・ヒョンシクのアルバムを皮切りに、カン・スジの「紫の香り」、キム・ミヌの「入営列車の中で」、ファン・チウンの「思い出の中の君」などのヒット曲を作り、人気を得た。1990年には歌手としてもデビューし、「別れの影」や「隠された時間の間で」、「さらに一歩」などの曲を相次いでヒットさせた。2015年に第12回韓国大衆音楽賞最優秀ダンス・エレクトロニック曲賞を、2012年には第1回ガオンチャートK-POPアワードの今年の作曲家賞をそれぞれ受賞した。2003年にはアメリカに渡り、カリフォルニア大学バークレー校を卒業して帰国した後は、祥明大学校大学院と誠信女子大学で教鞭をとった。今年1学期からは龍仁大学実用音楽学科の学科長に赴任した。ユン氏は「ラブリーズ」のようなアイドルグループやエレクトロニックミュージクなどの音楽を多様にプロデュースし、プロデューサーとしても認められている。最近はエレクトロニック専門レーベルの「デジタリオンスタジオ」を立ち上げた。

 音楽監督として大衆音楽歌手出身のユン・サン氏が内定されただけに、南側芸術団の平壌公演の主題がK-POP音楽で構成されるかに関心が集まっている。公演内容と関連し、統一部関係者は「大衆音楽が中心になるだろう」とし、「南北接触をしてみなければ分からないが、(最新はやりの)K-POPだけでなく、若い層と老年層すべての世代が楽しめる音楽で構成される」と伝えた。

ノ・ジウォン、キム・ミヨン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/836632.html韓国語原文入力:2018-03-18 22:03
訳H.J

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