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北朝鮮「化学兵器に反対する…シリアとの取引説は事実無根」

登録:2018-03-03 05:54 修正:2018-03-05 16:38
「化学兵器保有国に仕立てようとする姑息で浅はかな策略」
北朝鮮の金正恩労働党委員長//ハンギョレ新聞社

 北朝鮮が1日、最近再び問題になったシリアとの化学兵器取引説について、「(北朝鮮は)化学兵器自体に反対する」として「事実無根」だと一蹴した。

 「朝鮮中央通信」は同日、北朝鮮外務省米国研究所広報室長が「シリアとの化学兵器取引説」関連の質問に対し、「米国が再び根も葉もない謀略資料をでっちあげ、反共和国(北朝鮮)の悪宣伝に乗り出している」とし、「米国は、彼らの御用メディアを使って、国連安全保障理事会の対(北)朝鮮制裁委員会の調査報告書に反映された内容としながら、我々が『シリアの化学兵器の製造に協力』したというとんでもない主張を広めている」と答えたと報道した。同通信はまた、公報室長が「我々とシリアの『協調説』も、(米国が)我々を『化学兵器を保有し伝播する国』に仕立て上げ、反共和国制裁・圧迫の雰囲気を高めて全面的な海上封鎖をついに実現すると共に、シリアに対する軍事的干渉の正当化を試みる浅はかな策略に過ぎない」と話したと伝えた。

 広報室長は「すでに数回にわたって明らかにしたように、我々共和国は、化学兵器を開発、生産、備蓄したことがなく、化学兵器自体にも反対する」と強調した。

 これに先立ち、ニューヨーク・タイムズ紙は先月27日付で、国連対北朝鮮制裁委所属の専門家らが作成した非公開の報告書に基づき、北朝鮮が化学兵器の製造にも使用できる二重用途物資をシリア政府軍に送る一方、弾道ミサイル技術を取引した疑惑もあると報道した。北朝鮮からシリアに渡った化学兵器関連の二重用途品には、化学工場内部の壁面に使われる耐酸性のタイルやバルブ、温度測定器などが含まれているという。

キム・ジウン記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/defense/834380.html韓国語原文入力:2018-03-02 20:11
訳H.J

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