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女子アイスホッケー単一チームの初日「和気あいあい…すぐ打ち解けた」

登録:2018-01-27 06:39 修正:2018-01-29 13:14
マレー監督、北朝鮮選手らを別に点検 
「体の状態も良く一生懸命」 
 
南側の戦術ノート配り 
北側選手1人に南側選手2人がついて説明 
28日から合流し合同訓練 
 
前日のオリエンテーションでも 
笑い声響く和気あいあいとした雰囲気 
「心配されているようなものとは違う」
北朝鮮の女子アイスホッケー代表チームが今月25日、忠清北道鎮川選手村で、韓国女子アイスホッケー代表チームと共に食事を取っている=文化体育観光部提供/聯合ニュース

 「選手ら(の状態)は心配されているようなものとは違う。勝利を目指す一つのチームだ」

 サラ・マレー総監督が率いる南北女子アイスホッケー単一チームが26日、忠清北道鎮川の国家代表選手村で初練習に入った。マレー監督は同日午前には韓国チーム選手23人を、午後にはジン・オク、キム・ウンヒャンなど北朝鮮選手12人を対象に訓練を行うなど、南北チームを分けて点検した。選手村関係者は「これまで行ってきた訓練をそのまま北朝鮮の選手たちにも適用しているようだ。マレー監督の指示を韓国チームの通訳とキム・ドユンコーチが選手たちに伝えた。選手たちの体の状態も良さそうで、一生懸命(訓練に)臨んでいる」と伝えた。マレー総監督は27日まで2日間にわたり北朝鮮選手らの競技力を綿密に評価した後、南北単一チームの戦力強化に適していると思われるところに北朝鮮選手を配置する予定だ。北朝鮮選手は少なくとも3人が入ることになる。

 鎮川に入ってから2日目の北朝鮮女子アイスホッケー選手らは、徐々に選手村での生活に適応している。前日のオリエンテーションでは、南北選手らの笑い声が響く和気あいあいとした場面もあった。現場を見守ったある関係者は「南北選手らは、チーム一丸となって勝利のことだけを考えている。外部の政治的立場や主観的な視線とは関係なく、自然に一つになっている」と説明した。

 マレー総監督は、オリエンテーションで韓国チームが使ってきた戦術ノートを北朝鮮選手らに配り、北朝鮮選手1人当たりの韓国選手2人がついて説明してあげるようにした。大韓アイスホッケー協会側は「アイスホッケーに関する南北の用語が異なる部分もあるが、長い間訓練を重ねてきた北朝鮮選手らが理解するのに大きな困難はない」と説明した。

 今月20日、国際オリンピック委員会(IOC)での「平昌会談」を経て、単一チームの監督を任されたマレー総監督は、今後の日程や戦術などと関連し、北朝鮮のパク・チョルホ監督と意見を交換した。北朝鮮のパク監督と韓国のキム・ドユンコーチはマレー総監督を補佐する。

 マレー総監督は27日に北朝鮮選手の状態をもう一度点検した後、28日からは南北選手らを混ぜて本格的な合同訓練を開始する。単一チームの選手が35人であるため、全体をAチームとBチームに分けて、練習試合を行うこともできる。

 南北単一チームは2月4日、仁川(インチョン)ソンハクリンクでスウェーデンとの強化試合を行ってから、2月10日からは女子アイスホッケー五輪B組(韓国とスイス、スウェーデン、日本)の試合に出場する。短い時間で選手同士の結束を強化し、チーム力を向上させなければならない課題を抱えている。

 選手村の関係者は「確かに南北選手らが互いに通じ合うところがあるようだ。特に要請したこともないのに、気が合っているからか、すぐ打ち解ける。外でああだこうだと言っているのとは異なる。いまは選手とチームを信じて応援すべきとき」だと話した。

鎭川/キム・チャングム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)
https://www.hani.co.kr/arti/sports/sports_general/829509.html韓国語原文入力:2018-01-26 20:31
訳H.J

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