平昌(ピョンチャン)冬季五輪に参加する北朝鮮選手団規模は20人前後になるものとみられる。また、一部については航空便を通じた韓国入りを北朝鮮が要請したという。
チョ・ミョンギュン統一部長官は11日、与野党政党代表らに南北会談の結果を説明し、「平昌五輪に参加する北朝鮮選手団の規模は20人前後になる」と話したと、出席者らが伝えた。20人は選手10人、役員10人になる可能性が高い。夏季五輪は出場選手数の約60%に役員の数を制限しているが、冬季五輪では選手と役員の割合を1:1にすることもできる。また、前日、スイス・ジュネーブの国際オリンピック委員会(IOC)本部でトーマス・バッハIOC委員長に会ったチャン・ウン北朝鮮IOC委員も、20人規模の選手団を構成できるようIOCに協力を要請したという。
北朝鮮はまた、金剛山(クムガンサン)陸路と航空便を同時に利用した韓国入りを要請したという。前日、チョ長官と非公開で会った秋美愛(チュ・ミエ)共に民主党代表側は「北朝鮮が芸術団などの装備を備えた人員は航空便で、その他の訪問団は金剛山陸路を利用できるよう韓国政府に要請したようだ」と明らかにした。
平昌五輪への北朝鮮の参加と開・閉会式における南北合同入場と関連した実務協議も迅速に進められている。IOC側は今月20日、スイスのローザンヌで、IOCと南北オリンピック委員会、平昌五輪組織委員会などが参加する会議を提案した。平昌五輪組織委員会と大韓オリンピック委員会(大韓体育会)は前日夜、IOCからこのような内容の提案書を受け取り、会議出席者と予想される議論事項などを検討している。ソン・ベクユ平昌五輪組織委報道官は「時間が迫っているため、20日の会議で、様々な議題を解決するという趣旨」だとしたうえで、「選手団の規模はもちろん、南北同時入場の手続きなどの詳細事項まで含まれるだろう」と話した。これに先立ち、バッハIOC委員長は南北高官級会談について「南北当局の提案は全世界の多くの国々から拍手を送られる決定」だとしたうえで、「IOCはこのような政治的な約束を現実のものにする決定をしなければならない」と述べた。
南北は20日、IOCとの協議までできるだけ意見の隔たりを縮めなければならない。これと関連し、統一部当局者は「20日の会議で北朝鮮選手団の出場権問題と経費問題なども話し合われるだろう」とし、「文化体育観光部が担当になると思われるが、統一部など関連省庁と綿密に検討している」と話した。彼はさらに、「20日の協議まで、南北ができるかぎり合意できる部分は合意しなければならない。来週中に(ノ・テカン文化体育観光部2次官が首席代表を務める)体育当局会談であれ、実務接触であれ、(北朝鮮と)直接会う可能性が高い」と明らかにした。彼はまた、「文書交換が近日中に行われるだろう」とし、「文体部を通じて北朝鮮に伝えられるだろう」と付け加えた。