北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が出席し、平壌(ピョンヤン)4.25文化会館で軍需工業大会が開幕したと「朝鮮中央通信」が12日報道した。北朝鮮が軍需工業大会開幕の事実を外部に公開したのは今回が初めてだ。
同通信は「第8回軍需工業大会が11日、平壌で盛大に開幕した。大会では、党の軍需工業政策を貫徹するための闘争で成し遂げた成果と経験を総和し、(核・経済)並進の旗を高く掲げ国防工業発展の最全盛期を切り開いていくための対策的問題を討議することになる」と報じた。
同通信はさらに、「大会には、大陸間弾道ロケット(ICBM)『火星-15』型試験発射成功に貢献した成員らをはじめ、国の国防力強化に大きく貢献した国防科学研究部門、軍需工業部門の科学者、技術者、努力革新者、働き手と関連単位の働き手、労働者らが参加した」と付け加えた。
これに先立って党中央委機関紙の「労働新聞」は、9日付で「火星-15」型試験発射成功に貢献した成員らが8日、平壌に到着した」とし、「首都のあらゆる道は戦略兵器開発で輝く大勝利を抱かせた頼もしい国防科学戦会社を迎える歓迎ムードで賑わった」と報道した。
大会で報告を行ったテ・ジョンス党中央委政治局員兼副委員長は「核兵器の研究部門で強力な核兵器を思うままに作り上げることができるしっかりした物質技術的土台を築いた」とし、「ロケット部門で軍事大国を自任した国の独占物になっていた先端核心技術と材料を我々式に研究・完成させ、戦略兵器開発の突破口を開いた」と主張した。彼はさらに、「他国が数十年をかけても成し遂げることができない軍事的奇跡をわずか1~2年以内に達成し、世界的な核強国、軍事強国の戦列に堂々と入ることができた」と強調した。
特にテ副委員長は「火星-15型試験発射の大成功は国家核武力完成の歴史的大業、ロケット強国の偉業を輝かしく実現するための闘争で築かれた民族史的な大勝利、祖国の歴史に特記する大事変」とし、「今日の大成功をより大きな勝利のための跳躍台とし、引き続き拍車をかけて、国家核武力を質量的にさらに強化しなければならない」と話した。追加的な核・ミサイル試験に乗り出す可能性を表したものとみえる。
統一部当局者は「火星-15発射後、核武力を完成したという成果を対内外的に誇示する一方、内部の結束を固める契機にするため、異例的に軍需工業大会開催の事実を公開したものとみられる」と指摘した。