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米国の専門家「北朝鮮、豊渓里核実験場に新しい坑道掘削」

登録:2017-12-12 22:17 修正:2017-12-13 07:36
米専門家分析…「高い水準の活動続く」 
米国防総省「SLBM発射動向を鋭意注視」
「38ノース」が9月の北朝鮮の6回目の核実験の前(左)と後を比較した咸鏡北道吉州郡豊渓里の核実験場の衛星写真/聯合ニュース

 朝米膠着状態の突破口がない状況で、北朝鮮が追加で緊張を高める行為を準備しているのではないかという観測が続いている。

 米ロスアラモス国立研究所の核実験専門家、フランク・パビアン氏らは11日(現地時間)、北朝鮮専門メディア「38ノース」に寄稿した文で「豊渓里(プンゲリ)核実験場の西側坑道入口で、北朝鮮の6回目の核実験以後、高水準の活動が続いている」として「これはトンネルの掘削がなされていることを示唆する」と述べた。

 パビアン氏らは、入口の周辺に車両や人員が日常的に見え、掘り出した土を積み上げる野積場と坑道入口の間を鉱石運搬車が行き来しており、野積場に新しい土砂が積みあげられている点を根拠として提示した。これと関連して、韓国合同参謀本部の関係者は12日「豊渓里地域での核実験は、北朝鮮指導部の決定さえ下れば、いつでも可能な状態と評価して対備態勢を維持している」と話した。

 また、米国防総省のロバート・マニング報道官は11日、定例ブリーフィングで北朝鮮の潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)発射の可能性と関連して「北朝鮮の動向を鋭意注視している」と明らかにした。マニング報道官は「米国は、韓国、日本などの同盟国と共に、北朝鮮のいかなる威嚇にも対応する能力と体制を整えている」と付け加えた。これは、北朝鮮のSLBM発射の可能性を完全には排除しないという意味と見られる。これに先立って、東京新聞は6日、北朝鮮が新型SLBMの「北極星-3型」試作品をすでに5基製作した状態だとし、ミサイル発射が近い将来になされるだろうと、北朝鮮の軍需工場部門に精通した関係者の話を引用して報道した。

 一方、朝鮮中央通信は、金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が参加した中で、平壌(ピョンヤン)4・25文化会館で軍需工場大会が開幕したと12日報道した。大会で報告に立ったテ・ジョンス党中央委政治局員兼副委員長は「(火星-15型試験発射の)大成功をさらに大きな勝利のための跳躍台として、一層拍車を加えて国家核武力を質量的に一層強化しなければならない」と述べた。

ワシントン/イ・ヨンイン特派員、チョン・インファン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/international/america/823160.html韓国語原文入力:2017-12-12 17:00
訳J.S

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