登録 : 2017.12.02 06:36 修正 : 2017.12.02 07:50

トランプ大統領との2回目の「北朝鮮ミサイル」電話会談の際  
「再突入・終末段階の技術立証されていない  
核弾頭の小型化も不明」強調  
 
北朝鮮のミサイル技術に疑問示し 
「北朝鮮の威嚇行動-米国の先制攻撃」を牽制  
「核保有国」として認めた場合は交渉にも制約

29日、北朝鮮が労働党機関紙の「労働新聞」を通じて公開した新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星-15」型試験発射の様子//ハンギョレ新聞社
 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月30日、ドナルド・トランプ米大統領との電話で北朝鮮の「火星-15」型ミサイルについて、「開発の完成段階ではない」という趣旨で説明した背景に注目が集まっている。基本的には大陸間弾道ミサイル(ICBM)の技術的完成度に疑問を示したものだが、米国と北朝鮮に状況判断を誤って極端な衝突に突き進んではならないというメッセージが含まれているものと見られる。

 文大統領は同日の電話会談で、火星-15型について「これまでのミサイルの中で最も進んだものであることは確かだが、再突入と終末段階の誘導分野の技術はまだ立証されておらず、核弾頭の小型化技術を確保したかどうかも定かではない」と述べた。文大統領は「北朝鮮のミサイルをどのように見ているか」というトランプ大統領の質問に答える過程で、このように説明した。「大陸間弾道ミサイル開発が完結の段階に到達し、核兵力の完成を実現した」という北朝鮮政府の声明を認めない立場を示したのだ。

 文大統領がこのように述べたのは、まず「技術的判断」からだ。文大統領はトランプ大統領との電話会談前に、国家安保室から火星-15型に関連した報告を受けたという。国家安保室は、飛行距離だけ見れば大陸間弾道ミサイル級だが、実験が正常な角度で行われておらず、大気圏再突入問題や終末段階の精密誘導、弾頭が作動するかどうかなどは検証されていないと報告したという。大統領府関係者は「距離上では確実に改善されたが、技術的に完成されたかどうかは誰も検証できない」と話した。国防部も今月1日、国会国防委員会での懸案報告で「飛行特性と外形を考慮すると、新型大陸間弾道ミサイル級と判断できる。正常な角度で発射された場合、1万3千キロ以上飛行可能だ」と述べながらも、大気圏再突入技術などについては「追加検証が必要だ」と明らかにした。

今月22日、北朝鮮咸興で住民たちが白菜を積んだ荷車を引いている=咸興/AFP聯合ニュース
 文大統領の発言には、米国と北朝鮮に早まった状況判断をしないでほしいというメッセージも含まれているとみられる。文大統領は、北朝鮮のミサイル発射実験当日に主宰した国家安全保障会議(NSC)の全体会議で、「北朝鮮が状況判断を誤って私たちを核で威嚇したり、米国が先制攻撃を念頭に置いている状況を防がなければならない」と述べた。米国に対し、まだ北朝鮮が核弾頭を装着した大陸間弾道ミサイルの開発を完成した段階ではないだけに、先制攻撃カードを取り出さないよう要請したのだ。同時に、北朝鮮にもこれ以上の挑発は事態を予測不可能な局面に追い込みかねないと警告を送ったものと言える。

 北朝鮮の発表通り、「大陸間弾道ミサイル開発の完結と核武力の完成」を認めた場合、北朝鮮の核問題解決が遠のく恐れがあるという憂慮もある。ある大統領府関係者は「北朝鮮の発表をそのまま認めれば、北朝鮮は核保有国になってしまう。そうなれば、これまで政府が進めてきた北朝鮮との対話と交渉の余地はさらに狭くなる」と話した。

 一部では、北朝鮮の大陸間弾道ミサイルの完成を既成事実化し、政府に安保攻勢を展開する保守野党の主張に反論する意味もあると見ている。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-12-02 00:36
http://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/821694.html 訳H.J
関連記事
  • 오피니언

multimedia

  • most viewed articles
    • hotissue