北朝鮮が、核保有国としての地位が認められれば米国と交渉する用意があるという立場を明らかにしたと、訪朝したロシア下院議員が伝えた。核保有国地位の認定は北朝鮮の一貫した立場だが、先月29日の「火星-15型」ミサイル発射を「核武力の完成」と宣言した状態で、対話の意思を伝えたものと見られる。
同僚議員らと一緒に訪朝したビタリ・パシン議員は「キム・ヨンナム最高人民会議常任委員長(国会議長に当たる)が、北朝鮮は交渉テーブルにつく用意ができていると明らかにした」と伝えたと、「インタファクス通信」が1日付で報じた。パシン議員は、北朝鮮が今回の発射で目標を達成して米国と交渉する準備ができたとしたうえで、交渉に出る条件として核保有国としての認定を掲げたと話した。彼は、北朝鮮が今回のミサイル発射を米国に交渉しようというシグナルを送ったものとみなしていると付け加えた。ロシアの議員たちは発射翌日の30日、キム・ヨンナム常任委員長と面会した。