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文在寅大統領、国家安全保障会議を緊急招集

登録:2017-11-29 08:41 修正:2017-11-29 08:57
北朝鮮、未明に弾道ミサイル発射 
文大統領、発射2分後に報告を受け  
韓国軍が対応精密打撃訓練を実施
文在寅大統領が今月29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射と関連して午前6時に国家安全保障会議の全体会議を招集し、会議を主宰している//ハンギョレ新聞社

 文在寅(ムン・ジェイン)大統領が29日未明、北朝鮮の弾道ミサイル発射と関連し、国家安全保障会議の全体会議を緊急招集した。

 大統領府は「本日未明3時17分、北朝鮮の未確認発射体が発射された。2分後の3時19分、チョン・ウィヨン国家安保室長が大統領に1回目の報告をし、3時24分に再び2回目の報告をした」とし、「このため文大統領が国家安全保障会議の招集を指示した」と伝えた。国家安全保障会議は午前6時に開かれた。

 同日未明、北朝鮮は大陸間弾道ミサイル(ICBM)級と推定される長距離弾道ミサイル1発を発射した。合同参謀本部は「本日未明3時17分頃、北朝鮮が平安南道平城(ピョンソン)一帯から東海上に発射した長距離弾道ミサイルは、高度約4500キロメートル、予想飛行距離は約960キロメートルであり、詳しい諸元については韓米が精密分析中である」と明らかにした。北朝鮮のミサイル発射は、9月15日に中長距離弾道ミサイル(IRBM)「火星-12型」が日本上空を通過して北太平洋上に発射された後から75日ぶりだ。北朝鮮が平城一帯からミサイルを発射したのは今回が初めてだ。

文在寅大統領が今月29日、北朝鮮の弾道ミサイル発射と関連して午前6時に国家安全保障会議の全体会議を招集し、会議を主宰している//ハンギョレ新聞社

 ミサイル飛行距離は高度の2~3倍になるため、最高1万キロメートルを超えた大陸間弾道ミサイル(ICBM)であるものと推定される。北朝鮮が高角に発射したミサイルのうち今回が最も高く、高度4000キロを超えたのも今回が初めてだ。9月15日に発射した「火星-12型」は最大高度が約770キロメートルであり、飛行距離は約3700キロメートルだった。

 米国と日本もこの日発射された弾道ミサイルをICBM級と評価した。ロバート・マニング米国防総省報道官はブリーフィングで、米国は北朝鮮がICBMと推定されるミサイル1発を発射したことを探知したとし、「このミサイルは北朝鮮の舎人里(サインリ)から発射され1000キロメートルを飛行した後、東海上の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した」と明らかにした。日本防衛省も北朝鮮ミサイルをICBM級と分析した。

8月30日に「労働新聞」が報じた北朝鮮の8月29日の中長距離戦略弾道ミサイル「火星-12型」発射の様子//ハンギョレ新聞社

 韓国軍はこれと関連し、北朝鮮のミサイル発射後6分後、挑発に対応した精密攻撃訓練を行った。合同参謀は「北朝鮮の弾道ミサイルの挑発に対応し、今日未明3時23分から3時44分まで、東海上に敵の挑発原点までの距離を考慮し、地・海・空同時弾着概念を適用したミサイル合同精密打撃訓練を実施した」と明らかにした。合同精密打撃練習は、射程距離300キロメートルの「玄武-2」弾道ミサイルと射程距離1000キロメートルの艦対地ミサイル「海星-2」、射程距離57キロの空対地ミサイル「スパイス-2000」が動員された。合同参謀は「ミサイルを1発ずつ発射し、敵の挑発原点を仮定した目標地点に3発が同時に着弾した」と説明した。

ソン・ヨンチョル記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/821177.html韓国語原文入力:2017-11-29 07:43
訳M.C

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