北朝鮮が29日未明、平安南道平城(ピョンソン)一帯から東海上に弾道ミサイル1発を発射した。米国防部は初期評価の結果、大陸間弾道ミサイル(ICBM)と見られると明らかにした。北朝鮮の今回のミサイル発射は、9月15日の中距離弾道ミサイル(IRBM)「火星-12型」の発射から75日ぶりであり、朝鮮半島情勢は「視界ゼロ」状態に陥った。
合同参謀本部は「本日午前3時17分頃、北朝鮮が平安南道平城一帯から東海上に長距離弾道ミサイルを発射した」とし、「高度約4500キロメートル、予想飛行距離は約960キロメートル」と明らかにした。
ロバート・マニング米国防総省報道官は「北朝鮮が28日午後1時17分(現地時間)に発射したミサイル1発を探知・追跡した」とし、「初期評価の結果、今回のミサイルは大陸間弾道ミサイルと推定される」と明らかにした。
マニング報道官は「今回のミサイルは北朝鮮の舍人里(サインリ)から発射され1000キロメートル飛行した後、東海上の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下した」と付け加えた。
マニング報道官はさらに「今回のミサイルは米国本土や領土、同盟国に脅威にはならないものと北米航空宇宙防衛司令部(NORAD)が判断した」と明らかにした。彼は「北朝鮮の脅威に対抗して韓国と日本など同盟国を防衛する米国の約束は鉄桶のよう(に固い)」とし、「いかなる攻撃や挑発に対しても米国と同盟国を防衛する準備ができている」と強調した。
これに先立ち、韓米軍当局は少なくとも発射数日前から北朝鮮が最近ミサイル基地から追跡レーダーを稼動し、通信活動が急増した情況をつかんでおり、これを根拠に北朝鮮のミサイル発射が切迫したと判断したとされる。