ドナルド・トランプ米大統領のアジア歴訪(3~14日)を翌日に控えた2日、米軍の重爆撃機B-1B2が朝鮮半島上空に出撃した。北朝鮮は「我が国を狙って奇襲核攻撃訓練を行った」と反発した。
米空軍は「死の白鳥」と呼ばれるB-1B編隊が2日、グアムから離陸し朝鮮半島上空を飛行したとし、計画された訓練によるものだと明らかにしたと海外メディアが3日付で報じた。韓国軍関係者も同日、「B-1B 2台が前日午後、朝鮮半島に飛んできて、計画された訓練を終えた後帰還した」と確認した。朝鮮半島へのB-1B出撃は先月21日以降12日ぶりのことだ。B-1B爆撃機は2日午後、朝鮮半島領空に進入し、江原道必勝射撃場で仮想空対地ミサイル射撃訓練を行った後、西海(黄海)を通じて、グアムに戻った。韓国空軍KF-15戦闘機2台がB-1B爆撃機の朝鮮半島飛行を援護したという。
北朝鮮の「朝鮮中央通信」は3日「米帝は11月2日、再び核戦略爆撃機B-1B編隊を南朝鮮地域の上空に密かに引き入れて、我が国を狙った奇襲核攻撃訓練を行った」と強く反発した。同通信は「米帝が核戦略の資産を次々と突きつけて我々の前進を阻止しようと最後のあがきしているが、これに驚くような我が軍隊と人民ではない」とし、「米帝の好戦狂たちはむやみな軽挙妄動を慎むべきだ」と警告した。
B-1Bは内部に爆弾34トンを積み込めるなど、大規模な武装量を誇る。しかし、「核戦略爆撃機」という北朝鮮の主張とは異なり、1990年代に核武装能力が除去され、今は通常兵器だけを運用している。