登録 : 2017.10.17 23:06 修正 : 2017.10.18 08:15

17日、キム・ギチュン、チョ・ユンソン 
「文化芸術界ブラックリスト」控訴審初公判 
1審「左派排除・右派支援は国政基調」 
朴槿恵の共謀は否認 
特検チーム「国政基調自体が違憲・違法… 1審判断は矛盾」 
「チョ・ユンソンのみ無罪は納得できない」 
チョ・ユンソン長官側と攻防も

文化・芸術界の支援排除名簿であるブラックリスト関連疑惑で裁判に付されたキム・ギチュン元大統領秘書室長(左)とチョ・ユンソン元文化体育観光部長官が4月6日午前、ソウル中央地裁で開かれた1審初公判に出廷している//ハンギョレ新聞社
 「文化芸術界ブラックリスト」の頂点は朴槿恵(パク・クネ)前大統領(65)ではなく、キム・ギチュン元秘書室長(78)だったというソウル中央地裁の判断は、控訴審で覆るだろうか。17日「文化芸術界ブラックリスト」控訴審の初公判で、パク・ヨンス特別検察官チームは「左派支援縮小は保守大統領の国政基調」とした1審判断の逆転に乗り出した。特別検察官チームはまた、1審で「ブラックリスト」関連疑惑に対してはすべて無罪を宣告されたチョ・ユンソン元長官(51)に対しても共謀関係が認められると主張し、チョ元長官側との攻防を続けた。

 ソウル高裁刑事3部(裁判長チョ・ヨンチョル)審理でこの日開かれたキム元室長とチョ元長官に対する控訴審初公判で、特別検察官チームは「朴前大統領の共謀関係を否定した1審判断は、それ自体が矛盾」と反論した。7月、ソウル中央地裁刑事30部(裁判長ファン・ビョンホン)は、朴前大統領が文化芸術界支援排除行為の報告を受け、関連指示を与えたことを認めながらも「保守主義を標ぼうして当選した朴前大統領が左派支援の縮小と右派支援の拡大を標ぼうしたこと自体が憲法や法令に違反すると見ることはできない」として、共謀関係を否定している。

 特別検察官チームは1審の判断に逐一反論した。まず「左派排除、右派支援」という国政基調自体が憲法に違反すると主張した。特別検察官チームは「(朴前政権の支援排除行為は)政府の支援を受けようとするなら政府を批判する活動をするなという観念が内包されている」とし「憲法は大統領を国民全体に対する奉仕者として規定しているにもかかわらず、こうした国政基調を形成したことはそれ自体が憲法守護義務に反する違憲行為」と指摘した。

 朴前大統領が支援排除行為を指示し報告を受けたにもかかわらず、犯行に加担していないという趣旨の1審判断にも矛盾があると特別検察官チームは主張した。特別検察官チームは「朴前大統領は『ブラックリスト』に関連して書面報告を受けただけでなく、『左派指向の強い図書は優秀図書に一冊も含まれないようにしろ』などの指示を与えたことが確認される」として「大統領が『対策を用意しろ』という趣旨で指示したとすれば、それは『左派団体を排除しろ』という指示をしたものと判断しなければならない」と指摘した。1審裁判部が、朴前大統領が『(従北指向)の本はただの一冊も置いてはならない」、「補助金が政治偏向的なものに支援されてはならない」という指示を与えたことを認めながらも、支援排除行為を具体的に指示してはいないと判断したことを批判したのだ。

 この日法廷では「チョ・ユンソン無罪逆転」に乗り出した特別検察官チームと「無罪固め」に出たチョ・ユンソン元長官側の神経戦も続いた。チョ元長官は、2014年6月から翌年5月まで大統領府政務首席秘書官として仕事し「民間団体補助金TF」活動に関与するなどブラックリスト企画に加担した容疑を受けたが、1審裁判部は「チョ元主席秘書官は概略的に報告を受けただけで、指示・関与したという証拠はない」として無罪を宣告した。文化体育観光部長官時期に国会国政調査聴聞会で偽証した容疑のみ一部有罪が認められ、懲役1年執行猶予2年を宣告され拘束状態から解放された。

 特別検察官チームは「(前任の)パク・ジュンウ元政務首席秘書官が引受け引継いだと特検で述べたことがあり、当時の政務首席室が排除業務を主管したので首席秘書官だけが知らなかったというのは納得し難い」と主張した。一方、チョ元主席秘書官側は「平素から文化芸術支援に対する所信を持っており、ブラックリスト業務を主導する状況ではなかった」と反論した。これに対し特別検察官チームは「この事件は共犯の個人的所信とは関係のない問題」として反発するなど、鋭い攻防が続いた。

ヒョン・ソウン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-10-17 20:49
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/814875.html 訳J.S(2006字)
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