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トランプ大統領「FTA改定」を奇襲的に圧迫…文大統領「兵器購入」で対抗

登録:2017-08-08 01:24 修正:2017-08-08 06:51
トランプ大統領「米、韓米同盟に莫大な予算を支出」 
文大統領「国防費の相当額が米国の兵器購入に使われている」
文在寅大統領が今月7日午前、大統領府官邸でドナルド・トランプ米大統領と電話会談を行っている=大統領府提供、ワシントン/EPA聯合ニュース

 ドナルド・トランプ米大統領は7日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領との電話会談で、「韓国は米国の立派で偉大な同盟であると共にパートナーであり、米国は韓米同盟のために、莫大な国防予算を支出している」としたうえで、「ただし、莫大な貿易赤字を是正し、公正な関係を発展させていくためには、韓米自由貿易協定(FTA)の改定が必要だ」と述べた。トランプ大統領のこのような発言は、北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)挑発と関連した「対北朝鮮協力策」を話し合っている最中、“突如”飛び出した。

 韓米自由貿易協定の改定問題を積極的に取り出したのはトランプ大統領だった。パク・スヒョン大統領府報道官はブリーフィングで「(56分間にわたる)両国首脳の対話の中後半頃、対話3分の2が終わる頃に、トランプ大統領が韓米自由貿易協定問題に話題を切り替えた」とし、「本人自ら対話をリードした」と伝えた。この日、両首脳の会談は(事前に)議題を調整することなく進められたと大統領府は説明した。それにしても、国連安全保障理事会がこれまで類を見ない強力な対北朝鮮制裁を満場一致で決議した直後に後続措置を議論する会談で、トランプ大統領が自由貿易協定をまた取り上げたのは、多少異例のことと言える。北朝鮮が韓国側の対話提案を拒否し、通米封南の戦略を展開する状況で、トランプ大統領は「防衛費負担」問題に乗じて自由貿易協定の改定という自国の経済的利益の確保に走る姿を見せたからだ。

 文大統領はこのようなトランプ大統領の「奇襲圧迫」に「安保分野の同盟と共に経済分野の協力の根幹となる韓米自由貿易協定が既存の成果を土台に、両国にさらに互恵的な方向に発展できるよう、共に努力していこう」と答えた。文大統領はまた、「私たち側の代表である通商交渉本部長が最近任命されただけに、今後、双方関係当局間の協議が円満に進められることを期待する」と述べた。

 文大統領はトランプ大統領が「米国は韓米同盟のために、莫大な国防予算を支出している」と発言したことに対し、「私たちは国防費の支出を増やしていく計画であり、来年には特にそのような計画を持っている」としたうえで、「国防予算の大部分が韓国軍の自体戦略防衛力を高めるのに使用されるだろうが、国防費のかなりの部分が米国の先端兵器の購入に使われるため、(米国の)対韓貿易赤字の解消に役立つだろう」という論理で反論したと、大統領府関係者は伝えた。

イ・ジョンエ記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/politics/bluehouse/805899.html 韓国語原文入力:2017-08-07 21:33
訳H.J(1324字)

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