チョン・ウィヨン大統領府国家安保室長が3日、国会を訪問しウ・ウォンシク院内代表ら共に民主党指導部に「戦争はない。アメリカもそう見ている」と述べた。北朝鮮の大陸間弾道ミサイル(ICBM)の2回目の試験発射以後、政府のTHAAD(高高度防衛ミサイル)発射台4基の“臨時配備”決定が論議を起こし、「朝鮮半島8月危機説」に火が点き、与党内からも憂慮の声が上がったため、与党と大統領府が安保状況に関する共感を形成するための会合だった。
チョン室長は朝鮮半島における戦争の可能性に関する議員の質問に「米国の実務者と十分にコミュニケーションをとっている。米国側も直ちに戦争が勃発することはないと見ていることを多くのチャンネルから確認している」と話したとカン・フンシク民主党院内代弁人が伝えた。チョン室長は「私は米国のハーバート・マクマスター国家安保補佐官と、またカン・ギョンファ外交長官はレックス・ティラーソン国務長官と緊密に討論していて、中国とも同程度のコミュニケーションはしている」と強調した。
一方、大統領府はこの日野党の「コリアパス」(韓国を排除した朝鮮半島問題議論)主張を批判した。大統領府高位関係者は記者団と会い、「文在寅(ムン・ジェイン)大統領とドナルド・トランプ米大統領の通話は近い将来行われることを繰り返し申し上げる」として「批判するのは良いが、慎重で重要な外交的事案について言葉尻を捉えるような、あたかもそうなったら良いというようなアプローチは自重してもらいたい」と話した。