MBC(文化放送)が自社の報道を省察する「反省文」動画を作った記者たちに対し、結局、懲戒処分を下した。
27日、MBCはこの動画を作ったイ・ドクヨン記者に出勤停止10日、クァク・ドンゴン、チョン・イェジ記者には謹慎7日を通知した。自社の公正性・信頼性を損なってはならないとの「ソーシャルメディア・ガイドライン」に違反したという理由からだ。彼らが今年1月4日午後、ユーチューブやフェイスブックに「MBC新人記者の反省文」というタイトルの動画を掲載してから、4カ月後に行われた懲戒処分だ。
彼らは3分42秒分量の映像で「朴槿惠(パク・クネ)-チェ・スンシルゲート」をめぐる文化放送報道を反省し、視聴者に「MBCが再び正常化されるよう、叱咤し、非難することを止めないでほしい。(皆さんが)MBCをまだ諦めていないことを示してほしい」と訴えた。彼らは2013年12月に文化放送に入社したが、MBCはその後新入社員を採用しておらず、依然として「新人」記者だ。
同日ソン・イルジュンプロデューサー(PD)も減俸1カ月の懲戒処分となった。会社側はソンPDが最近、マスコミ専門メディア「メディア今日」とのインタビューで、朴槿恵前大統領の弾劾を取り上げたドキュメンタリーがお蔵入りになった事態を批判したことを問題視した。「会社と役職員を根拠もなく中傷し、品位維持の義務に違反した」ということだ。
文化放送記者協会は同日午後、「それなら、私たちも懲戒しろ」という題名の声明を発表し、「経営陣が(懲戒という)強硬な態度に出たのは、日増しに墜落する権威にしがみつき、右往左往揺れ動く内部を取り締まるため」と批判した。また、「新人記者たちの反省文は、公営放送の責務を果たさなかった経営陣とそれを追従する者たちの代わりに行った勇気ある謝罪であり、MBCに対する希望を捨てないでほしいという切な訴えだった。このような状況を手を拱いて見ていた先輩記者たちに向けた厳しい叱責であると同時に、後に公営放送の暗黒期にMBC記者たちが示した最小限の良心として記録されるだろう」と明らかにした。