日帝強占期(日本の植民地時代)に故国を離れた海外同胞たちの英霊が眠っている忠清南道天安(チョンアン)の国立望郷の園の日帝強制徴用「謝罪碑」が、無断で「慰霊碑」に置き換えられた事実が分かり、波紋が広がっている。
天安西北警察署は13日、望郷の園の無縁故遺骨合葬墓地にある日帝強制徴用謝罪碑が「慰霊碑」と書かれた表示石に密かに替えられた事実を確認し、捜査を行っていると発表した。望郷の園側は11日午後3時頃、謝罪碑の上に「慰霊碑・日本国・福岡県・吉田雄兎」と刻まれた碑石が張り付けられていることを発見し、翌日、警察に通報した。謝罪碑は、日帝強制占領期に強制徴用を主導した人物として知られる日本人の吉田清治氏が、1983年の強制徴用された韓国人に謝罪するという内容を書いて建てたものだ。
警察は、吉田氏の息子が人に頼んで謝罪碑を慰霊碑に替えたものと推定している。最近、望郷の園宛に碑石を替えた経緯が書かれた手紙が届いたからだ。この手紙を書いた日本人K氏は、自分を吉田氏の息子に委任されて碑石を置き換えた人だと紹介した。K氏は「吉田氏の息子が『父は強制徴用と関連しておらず、謝罪する理由もない』として、私に韓国に行って謝罪碑を慰霊碑に替えてほしいと要請した。慰霊碑には息子の意向で吉田清治氏の本名である吉田雄兎と刻んだ」と手紙に書いた。現在、吉田氏の息子とK氏は共に日本にいることが確認された。
警察関係者は「望郷の園は国立であるため、無断で碑石を替えることは『公用物件損傷罪』に当たる。手紙に書かれた連絡先を辿ってK氏と接触を試みている。K氏に警察への出頭を要求し、応じなければ逮捕令状を請求する方針だ」と話した。