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動物保護団体「朴槿恵が遺棄していった大統領府の珍島犬の保護者を探します」

登録:2017-03-13 11:49 修正:2017-03-14 06:44
動物権団体「国家元首の犬までが保護所に行けば国の品格き損」 
大統領府側、朴槿恵のペットの処理に対する公式方針なし
大統領府の珍島犬“セロミ”(新しい)と“ヒマンイ”(希望)が2013年春、大統領府の中庭で遊んでいる=大統領府提供//ハンギョレ新聞社

 主人を失った大統領府の珍島(チンド)犬9匹の新しい保護者を探すとして市民団体が名乗りを上げた。

 動物権団体「ケア」は12日、ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)を通じて「主人が出て行ってしまった大統領府に取り残されている珍島犬の里親探しを助けたい」という意思を明らかにした。朴槿恵(パク・クネ)前大統領が大統領府を去り、ソウル市三成洞(サムソンドン)の自宅に戻ったこの日、ケアは「最近、大統領府の珍島犬9匹が行く所がなく保護所に行くか、一般に引き取ってもらうしかないという記事が出た。まさかと思って朴前大統領が三成洞の自宅前に到着する様子の生中継を見ていたが、多くの車両の中からも珍島犬の姿は見られなかった」と話した。そして「大韓民国の遺棄動物数は年間平均8~9万匹に達し、100億ウォン(約10億円)の社会的費用が使われている」ことを指摘し「国家の元首だった方が直接育てて繁殖させた珍島犬9匹の責任を負わずに放棄するということは事実上遺棄と言わざるをえない」と批判した。

 ケアは「この珍島犬が無分別に里親に渡され不幸な生涯を送ったり、地方自治体の保護所に行ったりしないよう助けたい。国内で大型犬を育てられる人は多くなく、放置や遺棄される例も多く、多くの珍島犬が犬肉として屠殺されている。国家元首の犬までがこのような境遇に転落するならば、大韓民国の品格とイメージは甚大に毀損されるだろう」として、朴前大統領と大統領府関係者に珍島犬の里親探しを考慮してほしいと要請した。

 これに先立って、朴前大統領の弾劾直後に大統領府退去が決定され、大統領府で朴前大統領が育てた珍島犬9匹の将来を案ずる指摘がマスコミを通じて出たことがある。大統領府側がペット問題をどう処理するかは公式に明らかにしていないが、検察の捜査を控えた朴前大統領にはペット9匹をすべて世話する余裕はないのではという観測が出ている。朴前大統領は2013年に大統領に就任し、三成洞の近隣住民から珍島犬“ヒマンイ”(希望)、“セロミ”(新しい)を贈られた。二匹の珍島犬が子を産んで、朴前大統領のペット犬は9匹に増えた。

コ・ハンソル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/786218.html 韓国語原文入力:2017-03-13 11:00
訳J.S(1148字)

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