登録 : 2017.03.13 04:29 修正 : 2017.03.13 07:03

憲法裁判所の弾劾審判宣告で罷免された朴槿恵前大統領が12日夜、大統領府を後にしてソウル江南区三成洞の私邸に到着している=共同取材団//ハンギョレ新聞社
 朴槿恵(パク・クネ)前大統領が憲法裁判所の罷免判決から2日後の12日、大統領府からソウル三成洞(サムソンドン)の自宅に帰った。弾劾が決定した3月10日以降、彼女はすでに大統領ではなくなったため、直ちに大統領府官邸から出なければならなかった。遅ればせながら、大統領府を明け渡したのは当然のことだ。

 しかし、朴前大統領は大統領府を離れる同日まで、反省も懺悔もしなかった。彼女は、自宅前で待っていた支持者たちと親朴系の政治家たちに、まるで何もなかったかのように笑顔であいさつし、握手を交わした。弾劾決定を尊重し承服するとか、国民統合を呼びかける言葉も全くなかった。代弁人を通じて代わりに発表した立場表明では「全ての結果を抱えていく」としたが、「時間がかかっても真実は必ず明らかになると信じている」と述べ、憲法裁の決定に承服せず、闘う意向を明らかにした。「最後まで務めを果たせず、申し訳ない」としながらも、「信じて声援を下さった国民に感謝している」とし、全国民ではなく、支持層に向けて訴えかけた。承服と統合の代わりに対立と分裂の戦いを続けるという不吉なメッセージだ。弾劾された大統領の発言なのかが疑わしいほどだ。非常に残念だ。

 このようなことをしてはいけない。一時期でも国の指導者だったのなら、国の将来を考えて混乱を最小化するためにも、承服と統合を宣言すべきだった。(ところが)彼女はそうしなかった。支持者たちのデモが暴力化し、負傷者と死亡者まで出たにも関わらず、“不服”のメッセージで反発を“扇動”し、支持者を結集しようとしている。無責任で、危険きわまりない言動だ。憲法を守ろうとする意志どころか、憲政体制を否定して攻撃する反憲法的行為だ。憲政秩序を認めず、立ち向かうのは、大韓民国に反対することに他ならない。

 彼女が何故ここまで極端へと突き進むのかは十分推察できる。政治生命を延命するため、あるいは目前に迫った検察の捜査と処罰を免れるために、支持勢力を“防波堤”にしようという思惑だろう。国がとうなっても、自分の利益のためなら何でもするという非常識に憤りを禁じ得ない。

 そのような試みが成功するはずがない。朴前大統領側が“不服”するとしても、憲法裁の決定を不服とする方法は全くない。憲法裁は単審で最終審であり、その決定は決して後戻りできない終局的なものだ。再審の事由もなければ、罷免の判決の重大さと波紋のためにも、再審は許されない。朴槿恵氏とその周辺は迷妄から目覚めなければならない。野蛮な強弁が果たしていつまで通じるのだろうか。

(お問い合わせjapan@hani.co.kr)

韓国語原文入力:2017-03-12 20:44
http://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/786177.html 訳H.J(1217字)

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