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ソウル市のホームレス、6年間で30%減る…家賃支援が効果

登録:2017-02-23 23:12 修正:2017-02-24 14:16
昨年597人に支援…447人が野宿生活から抜け出す
ソウルのホームレス数、年度別推移=ソウル市提供//ハンギョレ新聞社

 事業に失敗して家族と別れた後に信用不良者になったW氏(58)は建設現場の日雇いを転々としてホームレス施設で暮らしていた。彼にソウル市立立ち直り総合支援センターが助けの手を差しのべた。臨時住居支援と共にコレイル清掃事業団に参加することになった。W氏は清掃事業団への参加とともに再起の夢を育て、今月出版社に職場を得た。再起の障害物だった信用問題も解決の糸口をつかんだ彼は、家族との対面を待ちこがれている。

 ソウル市は昨年、最長6カ月まで家賃を支援したホームレス597人のうち、447人(75%)が住居支援終了後にも路上生活に戻ることなく安定した生活をしていると23日明らかにした。164人には民間・公共の働き口を斡旋し、健康問題で就職が難しいホームレス148人には国民基礎生活(生活保護に相当する公的扶助)受給者の資格を取るように支援した。住民登録の復元、障害者登録、医療支援、就職面接と出退勤交通費支援、寝具・下着など生活必需品の支援も行った。

 こうした支援政策によりソウルのホームレスは6年間で30%程度減ったことが分かった。昨年ソウル市内のホームレスは3436人を記録し、2010年の4867人より1431人(29.4%)減った。特に施設保護を受けない路上生活者は527人から320人に163人(39.2%)減少した。2011年4586人、2014年3934人、2015年3708人へと毎年下降線を辿っている。

 ソウル市は今年の支援対象を600人に拡大して、体系的に管理し支援されるすべてのホームレスが自活に成功するよう支援する計画だ。ソウル市自活支援課のユン・スンヨン課長は「団体生活への適応問題などで施設への入所が難しいホームレスに対して、臨時住居と働き口を支援して社会に戻れるよう積極支援する計画」と話した。

ウォン・ナギョン記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/area/783853.html 韓国語原文入力:2017-02-23 15:03
訳J.S(950字)

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