登録 : 2017.02.12 22:57 修正 : 2017.02.17 15:18

「ろうそくが共産革命をしようとしている」 
「ブラックリストは捜査対象じゃない」など 
検証されていない情報を無差別に主張 
ニュースタウン、ノーカットイルベ、フリーダムニュース… 
新聞の形式の印刷物を大量配布も

11日午後、ソウル中区大漢門前で開催された朴槿恵大統領弾劾反対集会で参加者たちが弾劾棄却を叫んでいる=キム・テヒョン記者//ハンギョレ新聞社
 史上最大の人出だったという11日の弾劾反対集会は「偽ニュース」で盛り上がった。集会に参加した人々は「偽ニュース」を握って「ぬれぎぬの弾劾は源泉無効」、「特検の解体、国会解散」などを叫んだ。

 パクサモ(朴槿恵大統領を愛する人々の会)など50あまりの保守団体で構成された「大統領弾劾棄却のための国民総決起運動本部」がこの日午後ソウル中区(チュング)大漢門(テハンムン)前で開催した「第12回弾劾棄却総決起国民大会」に参加したセヌリ党のキム・ジンテ議員は、演壇に上がって「黄教安(ファン・ギョアン)大統領権限代行は特検捜査期間の延長要請を受け入れるのではなく、むしろ特検を取調べなければならない」とし、このように主張した。

 「検察に思い知らせるべきではないでしょうか。コ・ヨンテを拘束するべきではないでしょうか。…(特検が) 捜査をほどほどにしてこそ、(特検期間延長を)するとかしないとかいう話も可能になるんじゃないですか。彼らがこれまでどれほど違法行為を犯してきたでしょうか。捜査対象でもないブラックリストを捜査し、徹夜の調査で(チェ・スンシルに)3代まで滅ぼすと暴言を吐きました」

 しかし、「ブラックリストは特検捜査対象ではない」というキム議員の主張は事実と異なる。ソウル高裁刑事9部(裁判長ファン・ハンシク)は3日、文化界の「ブラックリスト」作成の疑いで拘束された金淇春(キム・ギチュン)元大統領秘書室長が「特検法上捜査対象ではない」という趣旨で起こした特検職務範囲離脱に対する異議申立てを棄却した。同党のチョ・ウォンジン議員は「朴大統領は私心を持たず不正腐敗をせず、ひとえに国民のために働いた方だ。朴大統領が崩壊すれば大韓民国の安保が崩壊し、労働現場は民主労総が握り、教育現場は全教組が握るようになる。孫たちがこのような大韓民国で暮らすようになっていいのか」と主張もした。

 この日の集会現場には、『ニュースタウン』、『フリーダム・ニュース』、『ノーカットイルベ』など、検証されていない内容を数多く掲載した新聞形態の印刷物が大量に配布された。『ノーカットイルベ』は1面トップ記事の見出しに、朴元淳(パク・ウォンスン)ソウル市長が口にしていないこと(「ソウル市長の嘆き、『いっそ観光名所のスケート場でもオープンしたらよかった』」)を、直接引用符号(「 」)内に書きこんだ。

11日「第12回弾劾棄却総決起国民大会」集会現場で配布された2月11日付『ノーカットイルベ』=写真/キム・ギュナム記者//ハンギョレ新聞社

 『ニュースタウン』は1面トップ記事「『太極旗の命令』国家転覆陰謀を直ちに止めよ!」を通じて、「ろうそく勢力が大韓民国を共産化しようとしている」と主張した。「政治・マスコミ・司法・ろうそく勢力の深刻な憲法蹂躙」を副題としたこの記事は、次のように書いた。

 「愛国国民ははっきりと見た。政治とマスコミ、司法、ろうそく勢力が国家転覆の恐ろしい刃を身につけているということを。…彼らが合勢して大韓民国を共産化しようとしていることを。…彼らが憲法を無視して無条件に朴槿恵(パク・クネ)大統領を引きずり下ろし、無血クーデターで政権を奪取しようとしていることを。」

 2面の記事「従北の狂気、文在寅(ムン・ジェイン)の革命?」では「ろうそく集会、中国人留学生動員説」を引用したりもした。この記事は、文在寅共に民主党前代表が昨年12月、あるメディアのインタビューで「弾劾が棄却されたら革命しかない」と発言したことを批判する内容を書いた。「ろうそく集会、中国人留学生動員説」は、先月ある記者のブログで始まった主張で、「韓国には6万人を超える中国人留学生が滞在しているが、中国がこの留学生たちを朴槿恵大統領弾劾のためのろうそくデモにこっそり参加させた」という内容だ。

 「もっと驚愕すべきことは、警察バスが50台以上も破損されたろうそく暴力デモの現場に朝鮮総聯とつながる日本共産党JR総連や、国内の中国人留学生が大々的に加勢することで、彼らの主張と要求が純粋な「国民の意思」ではなく、民主労総の支配と全国言論労組に操られている総合編成などの意図的な誤報と、歪曲・捏造された宣伝扇動に一時的に激昂した『民心』に便乗した内乱に外勢まで取り込んだ売国的行動が行われているという事実だ。」

11日「第12回弾劾棄却総決起国民大会」集会現場で配布された2月11日付『ニュースタウン』=写真/キム・ギュナム記者//ハンギョレ新聞社

 「弾劾反対集会」に参加した市民たちは、既存のマスコミ報道への深い不信感を露にした。パク・ビョンオ氏(76)は「ろうそく集会では、ない事実をあるものと操作して大統領を弾劾しようとしている。マスコミが一方へ偏った報道をするのが問題」だとし、「憲法裁判所で弾劾が棄却されるものと思う。“針小棒大”なだけであり、マスコミに出ているのは事実ではない。国政壟断はいま捜査中の事案なのにマスコミが先走っている」と批判した。名前と年齢を明かすことを拒否した70代の男性は「集会で言われる全ての主張に同意する」とし、「マスコミの嘘の報道で大統領が弾劾される危機に直面した。国民の立場で見た時、マスコミは嘘の集団・ゴミ集団だ」と声を荒げた。

11日、ソウル中区大漢門前で開催された「第12回弾劾棄却総決起国民大会」集会現場=写真/キム・ギュナム記者//ハンギョレ新聞社
11日、ソウル中区大漢門前で開催された「第12回弾劾棄却総決起国民大会」集会現場=写真/キム・ギュナム記者//ハンギョレ新聞社

コ・ハンソル、キム・ギュナム記者(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

韓国語原文入力:2017-02-12 21:57
http://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/782297.html 訳M.C(2550字)

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