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“チャンネル断絶”特検チーム-朴槿恵、対面調査の調整が対立局面へ

登録:2017-02-10 22:45 修正:2017-02-11 07:18
朴槿恵大統領、対面調査を最大限遅らせるための布石
イ・ギュチョル特検代弁人が9日午後、ソウル大峙洞の特検ブリーフィングルームでこの日予定されたことが漏れて失敗に終わった朴槿惠大統領対面調査と関連した特検の立場を明らかにしている=キム・ジョンヒョ記者//ハンギョレ新聞社

 朴槿恵(パク・クネ)大統領の対面調査をめぐるパク・ヨンス特別検察官チームと朴大統領側の対立局面が長期化の兆しを見せている。

 特検チーム代弁人のイ・ギュチョル特別検察官補は10日、定例ブリーフィングで「現在、朴大統領側からの公式要請はない。両者が朴大統領の対面調査と関連して全く協議できずにいる」と述べた。

 朴大統領側はあるメディアに日程調整内容が露出したという理由で8日に「9~10日の調査拒否」を通知し、特検チームは翌日「今後、非公開条件での対面調査は受け入れられない」と真っ向から対抗し、両者間の感情の谷が深まった状態だ。どちらか一方が先に手を差し伸べて、対話の窓口を再稼働することが難しい状況に立たされた。

 特検チーム内外では大きく分けて2つのケースを予想している。第一は、朴大統領側が諸々の理由をつけて対面調査を特検チームの1次捜査期間満了時点(2月28日)まで最大限に遅らせることだ。特検チームは先月の旧正月連休前から朴大統領側と日程を調整し、2月初めには対面調査を終える計画だった。そうしてこそ2月末までに朴大統領の各種疑惑に対する追加捜査および起訴状の準備を終えられると見た。朴大統領側は対面調査を拒否すれば、特検チームに捜査期間延長の名分を与えることになるために、調査は受けるものの特検チームに時間的余裕を与えないよう最大限調査時点を遅らせようとする内心があるものと見られる。

 第二は、朴大統領が特検チームの1次捜査期間満了時点までに調査を受けるかのように綱渡りをしながら、結局は調査を拒否するケースだ。特検チームが捜査中の疑惑内容によれば、朴大統領は現在の量刑基準で懲役10年以上の法定刑が可能な収賄疑惑を受けている被疑者だ。特検チームの調査を拒否する場合に直面することになる世論の批判に耳を傾ける余裕がない境遇だ。裁判所関係者は「大統領ではなく被疑者の立場で見れば、刑事上の不訴追特権を盾にして特検チームの調査を受けないことが朴大統領の立場としては最善策でありうる」と話した。

キム・ジョンピル、キム・ナムイル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )
https://www.hani.co.kr/arti/society/society_general/782178.html 韓国語原文入力:2017-02-10 17:38
訳J.S(1042字)

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