平昌(ピョンチャン)冬季五輪の開幕が1年後に迫った中、南北共同応援団の構成が提案され、実現するか否かに注目が集まっている。
6.15共同宣言実践南側委員会江原(カンウォン)本部は7日、中国瀋陽で開かれた6・15共同宣言実践民族共同委員会・南北海外共同委員長会議で、北朝鮮側に平昌冬季五輪における南北共同応援団事業を公式提案したと明らかにした。同団体は、南北共同応援団の構成を提案し、「2018年2月9日に開幕する平昌冬季五輪に北朝鮮選手団と応援団が参加すれば、冷え込んだ南北関係に突破口を開き、民族の和解を図ると共に、朝鮮半島の平和を祈願する新たな転機を作るきっかけになるだろう。北朝鮮側の選手団に対する暖かい歓待を通じて、平昌冬季五輪が平和を念願する全世界75億人の祭になること期待している」と説明した。
同団体のソ・ジェイル江原道本部常任代表は「南北共同応援団事業が実現すれば、平昌冬季五輪の成功的な大会開催へとつながり、五輪の平和精神を具現すると共に、金剛山(クムガンサン)観光再開と南北交流協力の新たな転機になるだろう」と話した。同団体は南北共同応援団構成の提案を北朝鮮側が肯定的に受け取れば、南北共同応援団推進本部を設け、共同応援団事業を具体化する計画だ。
野党陣営の有力大統領選挙候補たちも、平昌冬季五輪で南北共同応援団の構成を提案している。先月25日、江原道を訪問した共に民主党の文在寅(ムン・ジェイン)元代表は「平昌冬季五輪が北朝鮮の参加で平和五輪として注目されれば、成功的な開催はもちろん、南北関係改善の契機になるだろう。釜山アジア大会も当初はあまり注目されなかったが、北朝鮮応援団の電撃的な参加で、成功した大会となった」と述べた。さらに文元代表は「相手がいてのことだから、思う通りにはいかないかもしれないが、南北共同応援団や共同トレーニング、平昌冬季五輪の前夜祭を金剛山で開催する案などが実現すれば、冬季五輪が南北関係を解決する誘い水となり、江原道は平和特別自治道になるだろう」と話した。
安煕正(アン・ヒジョン)忠清南道知事も先月6日、江原道を訪れ、「平昌冬季五輪は、南北平和と交流の五輪にしなければならない。五輪は、南北対話の糸口をつかむ絶好の機会だ。開・閉会式の時、南北合同文化公演をしよう」と話した。安知事は「そのために、平昌五輪における北朝鮮選手団の参加・トレーニング費用などを支援し、五輪の聖火が北朝鮮を経て平昌に来るようにすべきだ」と提案した。